議員個人で行程を組んで行く人もいますが、前期同様に会派のメンバーで行ってきました。
どこで、なにを研修するか、それは各自が調べて希望を出すことになっていましたが、結局、今回の視察内容は久保議員と私の選んだ場所となりました。思うに・・もう少し新しい議員のみなさん、この機会なので是非、これからの町政のためになる研修先を探して欲しかったと思いました。「調べる」こと、そして「情報を取る」ことも必要な事だと思うのですが・・「先輩議員に遠慮して・・」とおっしゃっていましたが、それは、違う!と、私は思います。
前任期では産業廃棄物処理、環境省関係の大きな問題となった豊島の処理現場をみてきたり、今、話題となっている直島の観光、まちづくなどでした。
で、今回の視察先に、2011年3月11日に被災した宮城県・仙台と松島町の復興計画の話を伺いに行ってきました。
被災地は、やはり実際に自分の目で見ること、足を入れること・・と、地元の人たちに言われ続けました。
仙台空港から若狭地区を抜け、名取川、塩釜を通過して松島へ移動しましたが、その途中の様子です。



このあたりには家屋がたくさんあったそうです。地盤沈下もひどく、水が貯まっていました。生活している人はいなくて、工事車両が行き交うだけでした。レンタカーのお兄さんは、とにかく逃げるだけ。みんな空港の2階へ行ったと。まだまだ、そのままになっている建物や道路が広範囲に続いていました。
松島町役場で復興計画
松島町は自然の地形、つまりあの点在する島々が防波堤となったために大きな被害は免れました。しかし、家屋の浸水はひどかったそうです。港では液状化、防波堤の倒壊、そして地盤沈下がひどく、観光地としていち早く復興を開始するために、行政よりも早く観光従事者の人たちが立ち上がったそうです。被害の大きかった近隣自治体への支援も積極的に行い、それぞれの役割をなしているそうです。今後の防災、復興計画には住民の参加が反映されるように努めている荘です。

倒壊した防波堤・液状化

この高さの防波堤が地盤沈下

塩害、海水が入った田んぼは塩を洗い流しているそうです。
松島町議会の議会基本条例と議会活動、議会改革についても話を聞きました。
驚いたのは・・議会報告会を開催していますが、その議会報告会の前にすでに「一般会議」という住民と議員の話し合いとか懇談会のようなことをされていたこと。さらに、議員報酬の見直しでは、もうすでに委員長報酬を廃止したとのこと。委員長報酬は月額報酬のほかに斜里町では25000円が加算されていますが、松島町ではすでに廃止しているそうです。
私も、議長報酬、副議長報酬は必要だと思いますが(実際、とても忙しいし)、委員長報酬についてはどうなのか?と考えて見る余地はありそうです。ほかにも、ずいぶんと色々な取り組みをされています。町の規模もあまり変わらない松島町には、私たちの町との共通点も多く、話を聞きながら大変参考になりました。
余談ですが、宮城県、特に石巻周辺には「櫻井」の姓が多く、この松島町の議長も櫻井さん。他にも職員の方が櫻井さんでした。