2011年05月04日

原子力発電の事を考える

私はこれまでも原子力発電について、いくつかの考えをこのブログに書いてきました。何を書いたんだ?とおっしゃる方は、このブログの右上の「検索」の所に「原子力発電」と入力するとその事を書いたページが表示されます。

様々な、本当に情報の錯綜した大変な状況になっています。風評とかデマ情報とか誇張された情報と、私たちが耳にしたり目にする情報も色々ですが、ひとつだけはっきりしているのは、放射能は目に見えず、たとえ浴びたとしても「すぐに影響はない」と言うこと。
でも、すぐに影響はない=安全と言うことではありません。

原子力発電については、情報の提供も含めて、「ツイッター」で見ていただけると助かりますが、このページの左側の枠に「桜井のツイッター」があります。時々、わたしのあまり意味のないつぶやきや、ぼやきや、愚痴もありますが、原子力発電、もしくは放射能に関連した内容やリツイートがありますのでご覧下さい。

もう一つ、情報としてコメントにも書かれておりました「中部大学・武田邦彦先生の放射能、原子力発電に関する情報のページ」をここにご紹介します。他にもたくさんの情報があり、わたしもどの情報???と思うこともありますが、ひとつだけを信じるのではなく今はいくつかの情報を得ることも必要で、その中で自分で判断するしかないと思っています。でも、この武田先生の情報は私には分かり易いと思って、更新ごとに読んでいます。

もう少し、じっくりと時間をかけて、この問題についてもしっかり、私たちの町で考え、議論することは必要だと思います。
取り急ぎ・・ご覧下さいね。
posted by あとむ at 00:07| Comment(2) | TrackBack(0) | ふつうの・・気づき?
この記事へのコメント
関東地方でオンエアされない日曜の関西制作の番組でも武田先生は「地球は温暖化しない」という主張を繰り返ししていました。
温暖化の主因をCO2の増加とする定説には他の多くの学者も疑問を持ち、桜井よしこさん等もそれを伝えていますね。
しかしそれは主に炭酸ガス排出権ビジネスなど政治と商売の観点からの批判、報道で、武田先生のように科学者の立場、見地からではありません。

定説とかけ離れた武田先生の温暖化の関する主張は「トンデモ」の一種と考える方も多く、実際外の専門家から科学的誤りも指摘されています。
しかし一般人から見れば京都議定書策定に関しての日本の負わされた役割や、他の先進国新興国の立ち回り、排出権ビジネスの問題など正統派の科学者がそういった点に無批判である事実には納得はしにくいと思ってしまう方も多いと思います。

また原発推進派の主張する「CO2を排出しない原発は地球温暖化を防ぐクリーンエネルギー」という主張に、保守系のみならずかつては原発反対の旗頭だった革新系政党まで乗っかってしまっている現状にも多くの人が不信感を感じていたのではないでしょうか?

そんな中で武田先生の温暖化に関する「トンデモ」主張は行われなました。
より高度な専門性の高い研究をしている科学者まで論争に巻き込んで、一般人にも問題の存在を認識させた時点で武田先生の思惑は成功したといえると思います。
政治と国際情勢を動かすまでには至りませんでしたが。

この問題での武田先生の学術データの引用方法等には初歩的な問題も多く、指摘に対する反論も科学的根拠に欠けるなど武田先生自身は「科学的に」主流派の主張を覆そうとしたのではないのでは?と思っています。
政治や世論が科学の名を借りて一辺倒になっている現状を、それらと同じ手法で批判して見せたのでは?という風に私は解釈しています。

原発問題でも公共性の高い放送局に日本最高学府の教授や名誉教授で解説をしているのを何度も見ました。
彼らのほとんどが政府の発表や主張をオウム返しに繰り返すばかりで「御用学者」という言葉がぴったりの方々でした。
「放射性ヨウ素は半減期が短いので問題ない」
「(半減期が数万年の)プルトニウムは重いから飛散しない」
「放射性物質は政府の主張通り生物濃縮しない(のちに政府そのものがその主張を撤回)」
こういった政府主張を彼らは堂々と公共放送で追認していきました。
自分の見ていた中で政府の発表に批判的だった公共放送出演の最高学府教授は一人だけでした。

こういった観点から主流派や御用学者に対する批判を常識や政治の観点じゃなく科学で行える専門家の存在は重要です。
ただし現在進行形の原発事故に関しては純粋な科学の目でそれを行わなければならないと思います。

原発連休明けの生活(6) 野菜パート2(セシウム)
http://takedanet.com/2011/04/post_a421.html
以下は上記からの引用
>是非、農業、漁業のかたは「東電の恨みを関東の子供達の被ばくではらす」ということを止めてください。
引用終わり

武田先生の温暖化に関する主張は科学的見地のみならず多くの方々の疑問や不満をすくい上げる形で話題になりました。

しかし今回の原発事故に関しての武田先生の記述には一般人が科学的見地以外の感覚的なところで疑問に感じる点がいくつかあります。

今子どもたちを危険にさらしているのは東電と保安院です。
その電力を利用していたのは関東の住民です。
農業漁業は基本的に出荷基準を順守しています。
国は出荷基準のハードルを自由自在に上げているようですが、それは政府の責任で生産者の責任ではありませんよね?
出荷基準が低ければ健康被害は防げますが補償範囲が大きくなってしまいます。
これも生産者の都合じゃなく国と東電の都合です。
そして未だにその補償の枠組みさえ決まらないのです。

科学者は生産者や生産団体ではなく政府を非難すべきです。
基準値策定や実測値測定の義務は行政府にあるのは明らかで、消費者の為に基準値オーバーの食品を流通させないようにするのも国の仕事です。
そしてその為には対象の生産物を全量買い上げるか、補償をして生産を止めるしかありません。
そうすれば生産者も消費者も救われます。

現状数か月も出荷できないのに一円の支払いがないとかは東電の責任のみならず政府の無策に呆れています。
補償金今すぐが出せないなら東電が対象地域の生産物を全量買い入れて社員食堂ででも使えばいいのです。

都市生活者の都合や学識者の生命を守るために社会のシステムは存在しているのではありません。

水俣病でも国の基準値以下の汚染魚がいわゆる「風評」で売れず、企業も国も補償しないので生活に困った漁民が家族で自家消費し公害の犠牲者になっていきました。
(こういう場合に風評という言葉を使うのは疑問に感じます)
数十年たっても政権が代わっても日本は同じことを繰り返しています。
情けないです。
Posted by XYZ at 2011年05月15日 06:38
xyzさま
いつもながら、色々調べられていらっしゃることに敬意を表します。今回の原発事故のことで、私は社会のシステムの未熟さと、この国は国民を守る・・ことができないのかも知れないと(実際やっていない)思いました。

昨日の教育テレビで放送された内容を見て、本当にあらためて唖然としました。

武田先生の情報は「ひとつの情報」として捉えるものと思っています。どれかひとつだけ・・と言うことではありませんが、見えてくるものもたくさんあります。
最近はツイッターでの情報が多くなり、私もできるだけ拾っています。
ブログの広域性や利便性、タイムラグの少なさを利用していますが、それ以上に新しい情報収集に、なかなかついていけませんね。
でも、こうして一緒に「考えていく」「自分で判断する」と言うことを多くの人が取り組んでいくと、変わっていくかも知れない・・そう思っています。

これからも、よろしくお願いします。xyzさんの分析や視点はとても教えられることが多く、助かります。
Posted by さくらい at 2011年05月16日 09:29
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