そこでの会話で、印象に残ったことを書きます。
その6名ほどの方々は、ひとつの団体の方ではなく、それぞれの立場でその場に参加されていました。町の取り組みや、行政サービスなどについて話が及び、さらには経済的な問題にも話が及びました。どこも抱えている問題は同じです。人口も減少傾向にある中、財源確保のこと、それに伴うサービスの事などを話していきました。
そんな中で、「でも、役場の職員はこの大変な中でよくやってくれているよ。」「一生懸命だからね」「うちの町の職員さんだから」という話が言葉の中にたくさん出てきました。
ちょっと、正直、驚きでした。
私は、ここ4年間、町の人達から耳にする言葉の多くが「職員は仕事をしていない」「仕事を増やさないことばかり考えている」と言う声を多く耳にします。中には「あいつら」と言う言葉も聞きます。
しかし、実際に話をしたり、様々な事業で話を聞くと、いつも聞かされる様子とは違うことも見えてきます。
確かに、十分に皆が思うように対応が出来ないことはたくさんあるでしょうが、それを持ってして「職員は云々」という表現はおかしいのではないかと思うのです。
役場もトップがいて、その中で業務が行われるシステムです。
職員の意識改革という言葉も言われますが、もしかしたら、意識改革が必要なのは職員ばかりではなく、町のトップ、そして私たち住民、含めて議会なのではないでしょうか。
「うちの町の職員さん」が、住民のために、町のために働きやすいように、いっぱい力を発揮してもらうために大切なことは、どうすることなのか?それを考える時期になっています。
はたして、斜里町役場は働きがいのある職場でしょうか。楽しい職場でしょうか?
働いた成果は民間のように収益を上げることではなく、規模を大きくすることではないはずです。その成果はだれが、どこで評価してあげられるのでしょう。
わたしも、道南の町の人達のように、「うちの町の職員さん」と言えるような、意識の改革が必要だと思いました。そのために、やることを考えます。
缶ビールの箱で、定規も使わずに組み立てる甥っ子の作品