2010年12月05日

ウトロの停電から

穏やかな日が続きますね・・と、12月2日の会派説明会でそんな言葉を交わしていたのに。12月3日、朝はまだ穏やかで、私はビニールを取り除いた畑に残っているルッコラを「まだ、食べられる!」と摘んできたりしていました。昼近くには風が強くなり、午後には強い雨も。夕方には外へ出るのもためらうほどの暴風雨になりました。

なんの前触れもなくブツンと切れた停電でしたから、これは長い・・とこれまでの経験から判断しました。家がゆれるほどの暴風雨。
ウトロ支所には間もなく役場の職員が本町からも駆けつけ、対応にあたりました。

わが家は薪ストーブなので暖房については問題はないのですが、大多数の世帯は電気が必要な暖房器具です。しかも、表に出るのも危険を感じる暴風雨です。どこへも移動などできない状態で多くの人達はどうしたのでしょう。
わが家へは小さな赤ちゃんのいる家庭から、寒くて困っていると連絡がありました。以前使っていたポット式の灯油ストーブを持っていたので貸してあげることにしました。アラジン式ですから灯りにもなります。取りに来たご主人は暴風雨の中大変でした。しかし役に立ったと聞いて良かったと思いました。
あとで、聞いたのですが、ウトロの支所にもポット式の石油ストーブを用意していたとのこと。
でも、みんなは知っていたのでしょうか?

その後、広報車で各ホテルが避難場所として受け入れをしてくれるという知らせが入りました。
しかし、その広報車も、暴風雨の中、なかなか広報が聞き取れません。窓を少し開けて聞いていても、移動が早すぎて聞き取れないのです。広報の方法も考えなくてはなりません。ホテルへは数家族が移動したと言うことでしたが、高齢者の一人暮らしのかたや、小さな子供の居る方、移動手段のない方はどうすれば良いのでしょう。

一般電話はほとんどが停電になると使えません。
携帯も、長時間の停電では使用できなくなります。

幸い、北海道電力の初動判断で間もなくウトロ支所に通電され、その後電源車がやってきて夜中にかけて応急復旧が行われました。
翌朝には全世帯に電気が通って一安心でした。

しかし、この数時間の停電で、多くの課題も出てきました。
それらの課題や問題点を、町はしっかりと把握して今後に活かして欲しいと思います。

最近は、あまりなかった停電。前回は雷が落ちて通信回線が寸断など、やはり予期せぬ事が起きるのが災害です。
神頼み・・ではなく、起きてみなければ・・ではなく、いくつかのこれまでの教訓を活かした対応を取れるようにしたいものです。

わが家では、つくづく電気に頼って生活であることを実感。頼りすぎ・・の程度をあらためて考える機会にもなりました。

 IMG_8576.JPG
 電力会社の対応・電源車?大きな電池の車だろうか?

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 電線に電気を供給中。

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 12月4日嵐が去ったあとの日没直前に顔を出した夕陽。



posted by あとむ at 20:32| Comment(1) | TrackBack(0) | まちのこと
この記事へのコメント
ほくでんの発電車のようですね。
ガスタービンエンジンで発電します
簡単にいえばたぶんジェットエンジンということなんですかね?
http://denshobato.com/BD/N/page.php?id=940

東電の最初の言い分が本当なら何故早期にこの車を複数台手配しなかったのかということになりますよね?
本当はその時点でとっくにそんなレベルじゃなかったんだろうなと思ってしまいますよね。

ウトロでこの発電車のお世話になったのは有珠山の噴火した年以来だったように記憶しています。
あれからもう10年になるのですね

長期の停電でダイアアルアップルーターのバックアップ電池がなくなっちゃったのを覚えています。
Posted by xyz at 2011年04月12日 20:41
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