2009年12月13日

地域医療講演会?・・

先日から何回かチラシが入っていました。新聞でも呼びかけをしていました。
12月12日・午後6時から産業会館での講演会。

行かれた方はいらっしゃいますか?

さて、呼びかけの内容は、たとえば北海道新聞では、「〜医師が地域医療を語る講演会を開く。〜町が医師招へい活動中に知り合った縁から、糖尿病など生活習慣予防や、地域医療の課題や現状などについて語ってもらう。」と書いてありました。

チラシも

地域医療講演会
・なぜ医療崩壊は起きているの?
・いま住民にできることは?
・生活習慣病を防ぐには?
と言うサブタイトルがあり、
テーマは
「地域医療の課題と生活習慣病の予防」でした。

産業会館にはたくさんの人が来ていた。先日の基本条例の研修会よりも役場の職員の数は多いくらい。そして町の人達もたくさん来ていました。

何度も聞きますが、行かれた方は?

私は正直、驚きました。
きっと、講演内容の打ち合わせはしていなかったのか、それとも初めからそんな話ではなかったのか・・とにかく、糖尿病の権威である後藤医師は、ほんの8分ほど「斜里町にお医者さんが来ない理由は、たくさんいる医師が研究者になっていることで、現場の医師が足りない。今は、大変だろうけれど、辛抱して、お医者さんが見つかったときには、町民みんなが医師に感謝して大事に接すること・・・」という話をして、「さて、前置きはこれくらいにして・・」と、生活習慣病の話を始められました。腹部のはかり方、食生活、運動、そして女性に糖尿病が近年増えたのは・・以前のようにコルセットで体を締め付けなくなり、たくさんご飯を食べるようになったから・・?など、なかなか「へ〜〜〜っ?」という話を聞き、お話が終わったのは午後7時ちょうどでした。
6時から始まり、病院事務長の挨拶、町長の挨拶で始まった「講演会」は50分ほどで終わりました。

質疑の時間になったときに、「この講演会は何のために開催したのか?」と言う質問があり、私も心の中では「同じ事聞きたい」と思っていました・・が、講演者を前に失礼だとも思いました。(ドキドキ・・し〜〜んという雰囲気の会場・・・)
すると、町長が「先生は大変権威のある方で、お弟子さんもたくさんいらっしゃるので、今後のことを考えて、つながりを作るために、こうして来てもらった」と答えました。
その後の質問と、回答は余りかみ合うこともなく・・このような現状(医師が不足して)地方が困っている、どうすれば?と言う質問には「みんなが困っていると厚生労働省に声をあげなさい、新聞に投稿もしなさい」と。

今回、集まった人達は、本当に真剣にチラシにあった「地域医療の課題」をなんとかしなければ!と考えて集まった人達だと思います。
「前置き」にされてしまった「地域医療」で良いはずがありません。

町長も、本当に苦労して、斜里町に来てくれる医師を捜してきました。
最初の挨拶の中で、旭川医大で探してくれて、4月から赴任してくれる医師と、もう一名、東京から一名の医師が来てくれると手を挙げてくれた、との報告がありました。
良かったと思います。

だから、なおさら、私たちは斜里町の地域医療、あるいは自分たちに出来ることを考えているはずです。同じような失敗をしないためにも。

今回の「地域医療講演会」テーマ・地域医療の課題と生活習慣病の予防」
この講演料は30万円
旅費については(2名分)で35万円
と言う金額が補正予算に計上されています。

私のこのブログには毎日のように「斜里町 医療崩壊」という検索で数名の方がやって来られます。私自身、医療崩壊という言葉を使ったことはないのですが、今回の講演会を主催した斜里町と国保病院。危機管理がなっていないと、先日 自治会連合会でも叱られたばかりですが、かなり心細さを感じながら、ウトロまでの45分、雨の中を運転して帰りました。

みなさん、聞きに行かれた方は、どう思いましたか?
 
 宮古波
 波が碧く透けています。あ〜寒くなりますね。

posted by あとむ at 23:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 斜里町国保病院
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/34186958
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック