斜里町清掃センターの横(奥)の林内に飛散しているゴミの現状視察
ウトロへ来て知床五湖のレストハウス施設と高架木道
世界自然遺産センター
ウトロ小中学校のグランドの水たまり
ウトロ浄水場
最後に視察のまとめをウトロ漁村センターで行いました。
木道にて、議員諸氏・下にエゾシカが寝ています・・
知床五湖周辺の整備については、レストハウスの営業が終了後に、現在のレストハウスを解体撤去し、来年から新しい施設が建設されるのです。
レクチャーハウス(仮称)は環境省で建設します。
パークサービスセンターは公園財団(前美化財団)で建設
土地は斜里町
現在の委託管理には知床財団
さらに北海道・林野など複数の行政団体・・
現在、知床五湖で営業しているユートピア知床は来年は仮設店舗で営業するとのことですが、あの知床五湖の管理運営がとても複雑になります。(今も複雑な感じですが)この、施設整備は知床五湖の利用方法を変えることに関連して動いている計画です。
これまでも、なんどか「知床五湖の利用が変わります」という事はお知らせしてきましたが、今まで好きなときに歩いていた知床五湖の遊歩道は、今度は予約してガイド引率になったりレクチャーを受けてから歩く、など時期や状況によって変わります。さらに無料であったものが有料になります。
町で以前に設置した木道はオロンコ岩で利用されます
この計画、まだしっかりと最終の具体的な利用方法まで詰められていませんが、今回示されたように現在のレストハウスは解体撤去、来年から新施設が2棟建設される・・予定です。
斜里町にとって経済的にもまた、知床五湖の保全と利用の点からもプラスになるような計画でなくてはなりません。斜里町の意思が問われます。
ウトロ小中学校のグランドは今回の視察には当初は含まれていなかったのですが、急遽、先日の雨が貯まっているので委員長にお願いしましたらこころよく「見に行こう」となりました。小学生と中学生が使うグランドは一度雨が降ると何日間も水が引きません。
このグランドは学校新築の時に、地域ではずっとお願いしてきた事でした。当時、協議会の事務局をしていたので良くわかりますが、何度も、何度も町へはお願いしてきていました。グラウンドの整備を行うときに、全部の排水工事をしなければ使えないことを何度も訴えましたが・・結局は半分だけ工事を実施して、古い方のすでに暗渠を入れている方はやらなかった結果です。
これが、学校のグランドです。これでも水が引いてます
斜里町は考えるべきです。新築工事の時にグランドを整備する工事と、あとから改めて工事を行うことの経済的な見通しをしっかり立てて欲しいですね。
グランドはこの状態では使えません。「使えない」というマイナスな効果については計ることのできない弊害があります。
漁村センターでのいくつかの内容で議員同士が協議したあと、「いっぱい問題あるね〜」との言葉が皆さんの中から漏れました。
そう・・まだまだやることたくさんの町。
これでウトロの水がきれいに安定給水できます
今日は午後から「知床五湖の利用のあり方協議会」が開催されます。長い時間(1時半から5時まで)の会議ですが、良い方向性が見えることを目指して参加してきます。
事 業委託なのか、人材派遣なのか、臨時の公務員なのか、ボランタリーなのか・・・それによって、こちらの準備の仕方も変わってきます。せめて健康保険や雇用 保険、労災などの社会保障分ぐらいは按分されないと、人材確保の担保が全くないのがずっと気になっています。「ガイドが協力しないと言ったらできない制度 ですから・・・」と環境省は仰っていましたが、それ以前に今後どうやって人材を確保していく気なのか?と思います。今はたまたま40人がいるだけで・・・。
会議では「各論はほかでやってくれ」と言われたり、いつも話がずれちゃったりするので毎回うやむやになるのですが、大事なポイントです。
あ、あけみちゃんに言うことではありませんでしたが・・・(笑)森田健作じゃあないですよ。問題提起です(笑)
知床五湖の利用調整地区の実施、ここまで来てしまいましたね。10年かな。ここでご飯を食べている人、これからも食べていかなければならない人がいる訳ですから、大切な問題です。これまでのように自由に利用すると言うことではなく、ルールを作って利用していく、言わば管理していく方法は、まるっきりこれまでとは違う知床五湖になるでしょう。
でも、ビジターにとっては知床五湖。
この知床五湖をこれからも利用していくための方法。
商業活動、経済活動という面も同じくらいのボリュームで対応して欲しいと思うのですが、その辺でズレがあるように思えます。ポイント抑えて進むしかないね。