2009年05月01日

なんだか、ひどい話だ!

新型インフルエンザの感染について、世界中が大騒ぎとなっています。
我が国も、様々な対策を取り始めています。

今回、感染の疑いのある「横浜市の高校生」の件で、私は、その報道の取り扱いに大きな怒りを感じています。
こんなに大騒ぎをされ、日本中に「感染疑いのある高校生」と報じられ、どれほど高校生が大変な思いをしているか、あるいは家族はどんな気持ちなのか・・しかも、まだ感染していない時に。
結果的には感染はしていなかった・・と夕方のニュースで報じていましたが、果たして、この国は危機の状況から、本当に国民を守ろうとしているのだろうか?

まして、横浜市長の話では、今回の感染疑いの高校生について報道したほうが良いのかどうするのかについて打ち合わせしていたときに、テレビでテロップが流れたという・・報道、広報管理の稚拙な国のシステムに、私は本当に危機感を感じます。

まだ、検査中にもかかわらず、報道してしまうなんて!

当事者意識があまりにも欠落して情けない。

かつて、水疱瘡がウトロの保育所で流行したときに、最初にかかった子供と親を「管理が甘すぎる・・だらしがない」と指摘した保護者がいました。
すでに、何名もの園児が水疱瘡になっていたときに・・犯人捜しのようなことをやってのけたのです。
泣き出しそうな保護者に「なに言ってるの?大きくなってかかったら大変!いま、みんなと一緒にかかった方が良かったんだよ!」と言う先輩母さんの声に、皆が救われました。

大型連休が始まります。
ウトロにも大勢の観光客が来てくれると良いのですが・・・
お天気は良いし、知床峠も明日開通!

 27日の雪もこんなでしたが、もう、とけました!
 4/27
 4/27水仙


posted by あとむ at 21:01| Comment(5) | TrackBack(0) | ふつうの・・気づき?
この記事へのコメント
日本国内でAIDSの最初の患者が出たときもマスコミによる犯人探しが行われたという文書を読んだことがあります。
一部マスコミ等では患者が女性だった為被害拡大を防ぐ目的から患者の写真と実名を公開せよとの意見が堂々と掲載されていたようです。
そんなに心配なら疑わしい人、心当たりのある人は自分で検査に行けばいい話ですが雑誌の編集長がそう思わなかったのか、世論をあおって覗き見根性を肯定しようとしたのか定かではありませんが結局一部の雑誌などに不鮮明ながら写真と一部経歴等が掲載されてしまったと言う事です。
結局はショッキングな記事で売り上げを伸ばしたかっただけなのでしょう。

このケースの場合、情報の提供者として国や役所がからんでいるのはたぶんそうですが、
マスコミの側の姿勢に大きな問題があったのは明らかです。

役所が問題を改める事がめったに無いどころか非を認めることすらないのは何度も報道で見せられていますが、
報道機関もまた同じように非を認めようとしません。
そして同じような事を繰り返しています。

確かに戦前の報道管制とか国威掲揚とか大本営発表的な事にならないよう報道機関の自主性は重んじられるべきですが、
報道の自由とか知る権利とかに名を借りての横暴は目に余る場合も見受けられますよね

今回も高校生とか学校名とかは必要なくもし緊急性があるとしても
「神奈川県の十代男性」とか「関東の男性」と言うレベルの報道でも医療的対処の意味でなんら問題はなかったかと個人的には思います。

そもそも報道が「緊急避難」的報道を行うこと事体恐ろしい事です。
そういうことが起こらないように「報道の自由」「知る権利」「言論の自由」が保障されていることをもっと考えて報道すべきで、
権利には表裏一体の義務が付随する事を良く考えて欲しいと思います

最近はマスコミの政治的な偏向も目に余る所です。
もはや実社会では単純に右とか左とかイデオロギー振り回す時代ではないと思うのですが、
既得権益に胡坐をかいて雲の上で霞を食べている人にはそれが政治的最重要課題に感じるのでしょう。

そして国政に係わる政治家もまた政策でも法案でもなく、政局が最重要課題と半ば公言してはばかりません
政局に関しては与党の「悪巧み」ばかりをマスコミは報道したがりますが、
実際TVをみていて与党の弱り目に漬け込んで嬉しそうに笑顔で政局とか言う野党第一党議員の発言の方が私には不愉快です。
野党だろうが与党だろうが政局最優先とか何事だとおもいます。
国会議員の「就職活動」の為に私たちは投票しているんじゃないんですから。
Posted by とおりすがり at 2009年05月04日 10:28
豚インフルエンザに関する記事が、地方紙ですら毎日2ページ分くらいを占めていて、ことさらに危機を煽っている事態に、異常さと、恐怖を感じていました。
「ああ、マスコミというのは、ある種被害者である『患者』を異質なものとしてこうして追い詰めていくのか...」と。
しかしながら、この"異常"を指摘する論調がどこにも見当たらなかったので、このブログにたどり着けてほっとしました。
Posted by おちぼ at 2009年05月12日 10:24
とおりすがりさん、おちぼさん
コメントをありがとうございます。

地方という言葉をよく使いますが、最近、「?」です。
地方の人達とか中央の人達も、状況は同じ。
私たちは、やはり現在の状況を不安に思います。

おそらく、地方の議会では補正予算が通過せずに・・臨時議会の開催が決定できないところも多々あると思います。
なんだか、それも情けない話ですね。
知床は季節外れの雪が降りましたよ。
Posted by アトム at 2009年05月15日 11:38
ブログではお久しぶりです。新型インフルエンザ騒動では、日本の国民性にも問題が大きいと思いました。報道内容に右往左往し、パニック状態になりかけたところで、弱毒性とわかると、今度は騒ぎすぎという論調にみんなで乗っかってしまう。誰かに判断をあずけたまま、いつも大勢の側についてしまうのです。強毒性だった場合を想定した今回の政府の対応にかぎってみれば、私は正しかったと思います。「自分で考えて判断を下す責任」を小さい頃からきちんと教えないと、ほんとうに恐ろしい世の中になってゆきますね。
Posted by 伊集院 at 2009年05月25日 22:38
「自分で考えて判断を下す責任」は、今回のインフルエンザに限らず、日常から国政、あるいは世の中の動きに対しても、持つべき大切なことですね。
まったく別な話ですが、先日、斜里町の「ユネスコ設立記念フォーラム」で、女優の栗原小巻さんが彼女の女優としての活動の原点を話してくれたあとで、知床の世界遺産をこの目で見て、知って、それからその価値を日本中、世界中に伝えたいと、言っていました。とかく、このすばらしい自然の知床、とか、厳しい自然の知床・・などの言葉が飛び交う中で、彼女のスタンスに嬉しい気持ちになりました。私たちが、次の世代に受け継がなくてはならない大切なものって、たくさんありますね。
Posted by アトム at 2009年05月26日 21:23
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/28816446
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック