この宿場宿のある町並みは重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。
大変趣のある町並みの中に1300年前から温泉宿が続けられ来たそうです。小さな旅館が数軒ありました。
この宿から歩いて10分ほどで港があり、その日水揚げされた魚を運んでいました。
働いている方に話を伺いながら、港の大きな施設を見ていましたが、あとで宿のご主人から、かつては市場があり、近隣からもセリ人がやって来ていたり、観光客もセリに混じって賑やかだったと聴きました。漁組が統合され市場は閉鎖になったそうです。
地方創生という言葉を、今回も多くの自治体で聞いてきましたが、現実はこうした地方が多いと感じました。
小さな天然の地形の中に出来た漁港は、少し寂しげでした。
この、宿では宿の方のご配慮をいただき、大田市のプレミアム宿泊券を使わせていただきました。
全国各地で、こうした商品券が発行されていると思います。島根県でも追加販売をしたと聞いています。
それぞれの地域で、使い方が違っていて、面白いと思いました。
宿泊に使える、使い易いもの。斜里町でも追加販売は3時間ほどで完売されたと聞いています。
最近はプライベートでも、議会関係でも宿泊は都市部のビジネスホテルなどの利用が多くなっています。
確かに、気安く利用でき、便利なのですが、今回の宿を利用させていただき、地方の、地域の実情やそこで行われているまちづくり、取り組みをよく見ることができました。
人が集まる、集中する都市では感じることの出来ない、取り組みが見えましたし、それは斜里町と大きく違っているものではなかったと思います。
温泉津温泉・こんな行程でなければ行くことはないだろうと・・思います。でも、もしかしたら、私たちが今、学ばなくてはならないのは、こうした地方の小さな頑張りなのかもしれません。
とても、良いお湯、とても美味しい魚でした。