ここに入植した人達は香川からやって来たそうです。多くの方が、綾歌郡綾川町
そんなつながりを、うれしく感じておじゃましました。
今回はここ綾川町で実施されている「病児保育」について視察させていただきました。
人口は斜里町の2倍。県庁所在地の高松市まで30分ほど。
そして、高松空港を有する町です。この町の、町立国保病院である「陶(すえ)国保病院」へおじゃましました。
議長さん、福祉厚生委員会の会長さん、病院の事務局長、副委員長、そして児童福祉担当の過多などからお話を伺いました。議長さんからは、ぜひ、うどんを食べていってくださいと!
「病児保育」って、聞き慣れない言葉ですが、ご存じでしたか?
たとえば・・インフルエンザに罹ってしまって、峠は越えたけれど保育所に行けない子ども。保護者の方はその間に仕事を休まなければなりません。そんな子どもを預かってくれる保育所です。こうした施設は綾川町だけではなく近隣町村にはいくつかあるそうです。
「子どもの教育が、この町のまちづくり目標の第一なのです。」と、福祉の担当者の方はきっぱりとおっしゃっていました。その中で、あらゆる「教育、子育て」に関する事業を考えているそうです。
・・で、最近始めた事業ではなく、もう、平成18年には実施要綱ができて、事業を開始しています。
しかも、保育所園児だけではなく、小学生低学年まで。さらに、来年度からは小学6年生までに対象を拡大するそうです。
今年度から施行されている「子ども・子育て支援制度」でも、支援対象となる制度を活用した取り組みに、順次シフトしていくと言うことで、子育てのセーフティーポイントの重要な部分だと思いました。
育児休暇の、子育て休暇の勧奨を進めていても、中小企業や一般の事業所では無理な話です。
斜里町でも、こうした子育て対策を実施出来る家庭は、その多くが公務員だと思います。現実には、子どもが熱を出した、感染症に罹患した、登園禁止期間などで仕事を休まなければならないこと多いと思います。
休日の託児所の設置を求める声もあります。
そんな中で、今回の「病児保育」はどれほど助かるだろうか・・と、思いました。
定員は4名。前日の午後10時までから受付、保育士さんが1名配置されています。同時に、看護師さんが1名。朝、医師の診察を受けてから保育看護。受け入れる子どもの居ないときは、一般保育所で働きます。看護師さんも同じです。
綾川町の、たとえば国保病院の運営について説明を受けましたが、入院病床数63床、時々赤字になるものの黒字経営を続けています。お医者さんの人数は10名。
町の予算も斜里町と同じくらい・・です。
うちの町でも、できないものでしょうか・・。
近隣の子どもたちを受け入れても良いはずです。
「裕福な自治体だから・・できる」のではなく「どこに力をおくのか?」だと思いました。
こうした取り組みも、子育てしやすい環境作りです。
無理やダメ、できない、と言う発想から、もう一歩だけ足を踏み出しても良いのではないだろうか?
5日間の視察を通じて、斜里町の良いところもたくさん確認出来ました。同時に、まちづくりの視点と、住民との信頼関係が十分だろうか?など、いくつかの課題も私の中では生まれました。
急ぎ足の報告でしたが、5日間、とても良い天気に恵まれ、多くの事を学ばせていただきました。
すこしでも、町のために活かせるような活動をしていこうと思います。