2015年03月11日

3.11 原発はやめるべきです

4年前、議員の任期最後の定例議会中、質疑の最中に議場が揺れました。
ゆるい揺れが、長く続き、地震発生時に「地震!」と声に出し、揺れが続く中で机の下にもぐり込みました。
私は、育った所が釧路管内だったので小さな頃から十勝沖、釧路沖の地震を経験して何度も学校で避難訓練も行ってきていましたし、地震に対する恐怖は大きいのです。
すぐに、議場で電源を切っていた携帯のスイッチを入れて、実家の母の携帯へかけました。
すぐに繋がり、安否確認になれた母は「大丈夫、無事、被害なし、震源はここではないと思う、大丈夫」を数秒で告げてくれました。それから、驚くほどたくさんの情報が携帯のTwitterから流れてきました。

議会は一時、休憩となり議員控え室のテレビをつけたとたんに、画面には仙台、若柳地区の映像が映し出されていました。まるでCGのようでした。

今日も朝からずっと、被災地の現状についてのレポートが流れています。
進まない復興、震災のあとからの経済活動。いまなお避難されている人。家に戻れない人。
1月17日には阪神淡路大震災から20年のレポートもくり返され、私も実際に神戸へは何度も足を運びましたが、いまなお、大変な暮らしをしている方がいる一方で、その復興はめざましいものがあると思います。

大きな、復興のネックは、福島原発の事故です。
いまなお、修復のメドも立たず、汚染水はじめ放射線濃度の上昇、セシウム、ストロンチウムの数値上昇が続いています。年末に東北道を利用したときには、積み上げられた除染の黒い袋が目につきました。
福島だけではなく東北各県、さらには関東に及ぶ農産物、海産物の販路にもまだ大きな影響が出ているはずです。人の手に負えないものを作ってしまった、そしてその怖さを多くの人は知っています。
もしも・・・そんなことはあり得ませんが、でも、もしも、原発がなかったら、原発事故がなかったら、と考えると震災の復興は大きく変わっていたのだと思います。

誰もが知っている地震国です。火山の島です。大きな地震を食い止めることは、無理でしょう。
でも、原発は止めることができます。「止めたって利用済み核燃料はどうするんだ?」という人もいますが、今以上に増やすことの方がリスクが大きいことは誰でも分かることです。
国が、この私たちの国が、原発を廃止する、これからも稼動しないことを決めれば、廃炉に向けて動き出せば、しっかり対応をとれば、そのための事業に資金も費やせます。
私たちの中にも将来に向けての安心ができます。
もしかしたら、風評被害と言う言葉も消えるかもしれません。先の見えない不安が風評被害となっているかもしれません。
写真.JPG

忘れてはならない震災の被害ですが、いまなお、なんの解決も対応もできない原発被害は続いています。
この国の進むべき方向が、問われているはずです。

改めて、多くの犠牲者の方々のご冥福と、ご家族のみなさまへお見舞い申し上げます。
posted by あとむ at 10:03| Comment(0) | TrackBack(0) | まちづくり