2012年12月14日

町がつくる計画とは言え・

12月議会が終わりました。今回は2日間の日程でしたから、とてもタイトなスケジュールで進みました。
2日目の本会議が終わってから全員協議会が行われ、行政改革、橋の点検、安全の計画、最後に観光基本計画について協議がありました。

観光基本計画はとても大変そうだと思いました。
国だって、道だって、最近やっと観光に関する計画などを策定してきているように、範囲が広く、しかも、経済的な効果もなかなか明確に見えてこない、しかも、観光という関わりの経済活動は流動的であったり、位置づけも商工業と観光の区別はつけにくい。しかも、観光客の動向はこちらも流動的。
当然、かなり受け身の産業なのかも知れない。とはいえ、観光業者は観光地としての地域資源を旅の商品として売り出していく。そうして動いていく観光客を相手に、地元の観光事業者は商売をしていく。

そんな、複雑な産業としての観光について、町が計画をつくっていくのはとても大変だと思います。
斜里町でさらに、その大変さに拍車を掛けているのが、NPO法人として活動をしている観光協会の組織体制が流動的なこと。協会を構成する協会員の連携や情報共有がしっかりできていないのではないか、と言う事も計画策定の難しさに加わっていく。

今回、示された項目の中にはたくさんの「現状と課題」が記されていました。
おそらく、こうした現状や課題を出して、ここを共有していくと言う作業が始まったのだと思う。これまでの流れの中から考えれば、ここまで漕ぎ着けて、行政と観光関係者が同じテーブルで課題を出し合ったことは前進です。
しかし、現状と課題を列記して、これを基本計画の骨子(素案)として出してきた資料を見ると、スタートした時期が遅いとはいえ、来年の3月までに作り上げるとされている工程に無理を感じます。

観光基本計画をつくることすら無理だ、と言う声が多く聞こえるのも、先に書いた地元事業者の連携不足を多くの人が感じているからだし、協会員の人からもそうした声が聞こえるのですから無理はないと思います。
そんな中、斜里町の担当者はこの期限が限定されている中でまとめなければならない。
私は、斜里町がそうした現状の中で、行政が観光事業推進のなかではたす最善の役割というものが認識されていないのではないかと思いました。
9月議会で一般質問を行いました。でも、町は「現状と課題」を精査せずに自分たちで決めた期限に計画策定を進めることにして、今回の骨子(素案)を出して来たのです。斜里町では観光に関わる事業が、町の農業、漁業とならんでいます。「斜里町は農業、魚漁、観光の町です」と言っています。観光振興の主役は各事業者ですが、そこで町の果たす役割があるはずです。今回の計画策定についての経緯にもしっかりと記されています。

だから、余計、時間と認識と連携が不足している・・と、感じました。

今日は、お天気です。昨夜、議会が終わって役場の駐車場での気温は氷点下9度でした。途中では氷点下14度に。
しっかり、根雪に覆われた12月中旬。12月議会の報告レポートを作ります。
posted by あとむ at 09:22| Comment(1) | TrackBack(0) | まちづくり

2012年12月10日

町の人から電話で・・

次から次へと、北海道をけっこうな勢力の低気圧が通り過ぎていきます。先月、今月も町ではこの気象のため被害も出ています。でも、こればかりは「お天気」のこと。私たちの力ではどうにもできません。
ケガをしないように、事故につながらないようにと、日頃からの心構えが必要になりますね。

さて、議会が近くなったり、町の施設や施策に話題が集まると、電話やメールが多くなります。
先月、11月29日に行われた自治会連合会、役員と自治会長を交えた議会との懇談会。毎年、開催されますが、昨年はウトロから参加の私は猛吹雪で日の出の駐車場で断念。引き返したので参加できず、2年ぶりの参加となりました。
その中で、図書館の用地選定についての経過の質問が多く出されました。で、議長から全員協議会の中で話し合われた旨の説明がありました。その、全員協議会でどのようなことが話されたのか、どこを見たら良いのか?と懇談会の後で電話をいただきました。

明後日、12日から12月議会が開催されます。でも、今日のお昼の時点では9月議会の議事録はまだ掲載されていません。議事録が掲載されていれば9月議会に行われた全員協議会の記録もあるのです。
しかし、インターネットの9月議会の録画には全員協議会の記録はありません。
電話の方は、この点に矛盾があるのではないかと言われました。

私も、そう思います。
全員協議会は傍聴はできます。
議事録にも掲載します。
でも、インターネット中継、録画配信はできないことになっています。これは、議会で(正確には議会運営員会)決めています。
決まったものは仕方ありませんが・・私はおかしいと思っています。

懇談会の中でも、協議された経過、あるいは議論された内容の経過を知りたい・・と言う声が多かったです。議会のなかの全員協議会での内容は議会だけに呈されるものではありません。むしろ、こうした協議の過程が町民にとっては知りたいことだと思うのです。

全員協議会をネット配信しないこと、今回いただいた町の方からのお電話で、わたしはやはりおかしい、と思いました。この電話の他にも「9月の議会のどこで図書館の土地のこと協議したの?」と、ネット配信を見ていた方からも質問を受けました。
他にも「なんか、不都合なことがあるのか?」とか「だったら議事録を早く公開して欲しい」との声もありました。

開かれた議会改革。
最近は、町の人たちの意識が高くなってきたと思います。
「桜井さん、おかしいと思わないかい?」この電話の方のこの問いかけ、町民の知る権利と議会、そして協議の経過、当たり前ですが議会の姿勢が見られている、試されていると思いました。きっと、誰もが「?」と思いますよね。
posted by あとむ at 17:19| Comment(0) | TrackBack(0) | まちづくり

2012年12月07日

12月議会 一般質問と・

今日は12月議会の一般質問の通告締め切りでした。締め切り時間は正午です。
メールでの通告ができるようになったので、早めに通告を送信しました。でも、きっともっと早く通告書を届けている人がいるだろう、と思って送信したのですが、一番に。
いまだに、一般質問の一番目は苦手です。やはり、緊張します。
でも、一問一答方式になってからは、少し、私自身、分かり易くなったのでグチャグチャにはならずにできそうです。
12月12日からはじまる議会。きっと12日、一日目が一般質問ですね。今回は何名の方が一般質問をされるのでしょう。12月は来年度予算を控えているので多いとお思いますが・・明日か明後日には分かるでしょうか。

今回の質問は3項目。
ひとつは
保育所の未満児保育の充実をすべきと言う事を、単に託児という観点ではなく、働く、就労するというチャンスを増やすことが内需につながり、さらには斜里町の各所における人材確保、人的財産につながると言う動きのひとつとして、町も対応すべきという点を質問します。
ふたつめは
ウトロの雇用促進住宅を購入する計画について、中期試算では来年度に予算が計上されているので、買い取りまでの経緯と、買い取った後の公的住宅としてどのように利用するのか、その計画の策定について質問します。
みっつめは
全国学力テストなどの結果と、斜里町で掲げてきた学力向上対策についての3年間の成果、検証、これからの3年間の計画の内容などについて質問します。

他にも、一般会計予算の審議の中で、新図書館計画について、ゴミ処理施設について、福祉対策についてなど、たくさんの質疑があります。傍聴に来られない方も、インターネット中継を見てください。見ると言うよりは、何かをしながら音声だけでも聞いてください。
多くの議員のみなさんは、真剣に質疑をしていますよ。もちろん、私もがんばります。

さて、大荒れの天気が続きましたが、本日、穏やかな天気の中、ウトロのトンネルが開通しました。はじめて、このような開通に車を並べましたが、関係者のみなさんの少し緊張された、しかし安堵と嬉しそうな表情に見送られて、新しいトンネルを走り抜けました。
先日、12月3日に実施した「車より先に歩こう」の時も楽しかったのですが、今日も車からの景色を楽しみながら走ることができました。安全で安心な運転を心がけて、だいじに使っていきたいですね。

今回、いくつかのコメント、メール、電話、直接お話をいただきました件については、いただいたコメントへの返信コメントに記させていただきましたので、そちらをご覧ください。中にはちょっと考え方の違うお話もありましたが、ほとんどは私も仰るとおりだと思いますので、今後気をつけてまいります。これからも、お気づきになった事、あるいはご意見をくださいますようによろしくお願いします。

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posted by あとむ at 22:31| Comment(2) | TrackBack(0) | 議員活動