最近の私のブログは、更新が遅くなっていますね。
言い訳をするつもりはありませんが・・冬の準備を控えて、時間が足りないようです。
前回は10月25日に更新でした。26日の臨時議会と、今日、11月8日に臨時議会のことに関して少しお知らせいたします。
さて、前回の臨時議会では「知床100u運動」の用地取得に関して予算を計上することについて補正予算が議案提出されました。約119000u(約3600坪)の運動地内の個人の用地を、土地代530万円・立木代910万円で買い取ることに契約したのです。
実は、この用地については、私がウトロに来る以前から・・つまりこの運動を始めた頃から、前町長とウトロ在住の方とのやりとりがあったようで、知床自然センターができたとき、ウトロに越してきたのですが、その時にはすでに「だれも、あまり口にしない」状態や「知床自然センター?あ〜」と言うように「歯切れの悪い」状況になっていたのだと思います。
今回、運動開始から33年。所有者の方が亡くなり、その後奥さんが売却を決められたのです。
前回の臨時議会で予算を計上して、今日の臨時議会では「財産の取得について」の議決がされました。
北海道新聞にも11月7日でしたか?一面に大きく出ていました。今日もビデオカメラを持った取材の人が来ていました。
この用地については、以前からいろいろな話が聞こえてきていましたし、かつては「知床スキャンダル」という本にも書かれていましたが、余り興味のない私にはよくわからないというのが、本当のところでした。今日の議会でも、質問の中でおそらくその「問題」や「経過」について確認する質問がありました。しかし、もう、すでに当時の町長も替わり、この運動も30年以上経ち、そして、今回の用地取得でこの運動地の買い取りが全て終了と言うこと。
ひとつの、区切りかも知れないと思いました。これまでに取得した用地、立木の金額は3億4千万円・面積は472ヘクタールだそうです。
何があったのだろう?前町長もよく知っている方ですし、亡くなった所有者の方とは何度かお話を伺ったことがあり、私たちがウトロで立ち上げたまちづくりグループにも途中まで所属されていらっしゃいました。一緒に、霧多布湿原や中標津のチーズ工房などへも研修で出かけて事もありました。そのころも、この用地の問題などについては何もおっしゃられなかったですし、鋭い批判や意見の持ち主と聞いてはいたのですが、そのような面を見ることは一度もなかったと思います。
なんどか、ゆっくりとお話を伺うこともありましたが、昔の開拓当時や、ウトロの様々な話を詳しく聞かせてもらっていました。
楽しく、誇らしげに昔の知床の話をしていました、その姿が印象的でした。
ですから、今回、こうして用地取得が完了することを議会の場で議決され、あんなに楽しそうにいろいろなお話をされていたのに、何があったのだろう?と改めて思いましたが、それは、今となってはあまり関係のない事ですね。もしかしたら、ちょっとしたこと・・だったのかも知れません。
この運動は現在は、森への復元という形で続いています。
運動地に木を植えようと、その植樹は続いていますが、この植林についても地元では様々な声が聞こえます。
単一樹種を植樹してきた結果は、自然に復元にはほど遠く・・暗い針葉樹林が増えています。エゾシカも増えました。自然に復元という矛盾を持ったこの作業がこの先、どうなっていくのだろうか?運動に協賛した人たち、そして地元の人が見守っていくのでしょう。

知床では貴重な紅葉するハウチワカエデ・岩尾別で

もう、来春の準備!暖かそうな冬芽の キタコブシ