2010年05月27日

地域医療とまちづくり

まだ、仮題ですが7月に医療フォーラムを開催すること、決定しました。
北海道新聞を取っているかたにはお馴染みの、生活面で連載されている「生きるしくみ」を執筆されている當瀬規嗣(とおせのりつぐ・札医大)氏の講演会とパネルディスカッションが7月6日にゆめホールで開催されます。

わたしも、この連載されている「生きるしくみ」をまとめた「いちばんやさしい生理学の本」を読みました。あ〜私たちの体ってなんて良くできているのだろう、同時になんて根拠のないことを信じていたのだろう・・など、とても参考になりました。
こちらの北海道新聞サイトをご覧下さい。

医師不足は斜里町に限ったことではないことは、これまでも何度か書いてきましたし、皆さんもよくご存じのことです。
病院は、あって当たり前・・お医者さんはいて当たり前・・ではないと言う現実。

しかし、お医者さんも仕事をする地域に住めば、そこでは住民です。家庭もあり、生活もあり、そして何よりもそこに住みたい、と言う思いが大切だと思うのです。そんな、地域という視点で考えると、はたして斜里町は魅力的な地域なのでしょうか?
以前、病院の非常勤の先生から伺った言葉を思い出しました。
2010・4月3日ブログ掲載「ここなら!と」

それらの視点も踏まえて、今回開催される地域医療フォーラムを注目したいと思っています。
今回のこの開催に走り回っていただいているみなさんに感謝します。
そして、7月には皆さん、是非参加して一緒に考えましょう。
7月6日(火曜日)の予定です。

もっと詳しい情報が入りましたら、ご報告します。

 夕暮れ連山
 先週、夕焼けのきれいなときに岩尾別からの知床連山
posted by あとむ at 11:36| Comment(3) | TrackBack(0) | まちづくり

2010年05月25日

斜里の医療その後

 消防団
 春の消防団の訓練に参加してきました。
 訓練の様子を見せていただいていただけですが・・
 斜里小学校のグランドにて


喉元過ぎれば熱さを忘れる・・

類語には
「雨晴れて笠を忘る」
「魚を得て筌(うえ)を忘る」
「暑さ忘れれば陰忘れる」
「病治りて医者忘る」

なんてありますが、斜里町の病院問題・医療についての住民の不安は、なくなったの?だろうか。
まさに、類語の「病治まり医者忘る」だろうか。

幾人かのかたから・・「病院のお医者さんは、新しく来た合地医師が一人でもいいのかい?」と聞かれた。もちろんそれで良いわけはなく、内科医師探しは続いている。
少なくとも、私の知っている方々は、それぞれにわずかな繋がりを探りながら、医師探しを行っています。

今、町は何をやっているのでしょう?

3月議会で、病院のホームページを新しくする・・と言う計画で予算計上されていましたが、何をするための予算なのでしょう。現在のシステムの中で作り上げられるものではないのでしょうか?
掲示板や、投稿を設定するとは思えないし、いったいどんなホームページができるのか楽しみなのですが。だって・・問題は、ここ斜里町の国保病院はどんな病院で何をめざしているの、さらに専門的な設備を紹介したり・・で良いはず何だけど。
いったい、どこの業者にどれくらいの見積もり内容でお願いしたのか・・確認したいものです。
情報の発信は、いまや人。どんな立ち位置で何を発信するのか、その方向性が明確であれば・・充実するはずです。
現在の病院の職員でもできること。だと私は思うのですが。

地域医療協議会でも「ホームページなどで情報の発信を・・」とメンバーの皆さんが話したら、予算がかかる・・60万くらいかかるって言っていたそうだけど・・。
どんなコンテンツがあるのだろう?

そんなに大きな予算ではないから・・という問題ではなく、なにを、どのように発信するかという方向性が出せていないだけではないでしょうか。と言うことが不安。
いまある「国保病院のホームページ」の内容をしっかり構築し直すだけでダメなんだろうか?
みなさんはどう思いますか?

斜里町のHPのトップに、もう少し目立つようなバナー(見出し)を貼り付けて、リンクもしっかりすれば、それでよいはず。今回、ここの「新着情報」に合地先生の紹介と挨拶が掲載されていますが、とても良い感じです。他の先生たちの紹介や、非常勤医師の紹介もあれば良いと思うのですが。
みなさんはどう思いますか?

そうすると、「国保病院の医師の紹介」ってページを作ればよいし、町長が3月議会でも言っていた「基本方針とか理念」ってページを作れば良いだけのこと。
みなさんはどう思いますか?

たとえば、個人的に何名かの方々が、札幌などへ赴き、医師との繋がり、なくなりかけていたパイプを作ろうと、動いていたりしますが、この活動だって、すぐに成果が出るとは思えません。しかし、斜里という町を知ってもらいために、住民の医療に対する関心を知ってもらうために、とても必要なことだと思います。
しかし、その方々が動くための費用は自分で捻出しなければなりません。
これは、とても大変なことです。
地域医療協議会にしても、これだけの回数、協議会を開催しても委員のみなさんは全くのボランティアでの活動です。

その辺を含めて、やはり私が期待したいのは斜里町としての方向性です。
町だけではできないことも、住民参加で形になるはず。
「協働」という言葉を、間違えて使うと信頼関係が崩れてしまいます。

斜里町の医療環境・来てくださった合地先生の発信されたメッセージは住民にとってもとても心強いものです。そのためにも斜里町としてやらなければならないこと、昨年の6月のチラシからもうじき一年。

議会の担当委員会(産業厚生常任委員会)は、国保病院の先生との懇親会を開催するそうです。どのような話がされたのか、今後の方向性はどうなっているのか、議会としてこれからどのように関わっていくことになったのか?など、担当委員のかたに伺い、それもお知らせしたいと思います。

 消防団1
 消火訓練の様子です。放水ホースを使って。

その日の帰り、斜里以久科近辺の畑から水蒸気が昇って、それは幻想的な様子に思わず車を止めて写真を撮りました。宮内議員のお宅の近くの畑です。
すごい勢いで、水蒸気が立ち上るのです。
5月22日・時間は午後1時頃。

斜里の畑



posted by あとむ at 17:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 斜里町国保病院

2010年05月20日

気を取り直して・・

なぜ「気を取り直して」というタイトルになったかというと・・一時間ほど前に書き終えた新しい記事を更新する直前に・・強制終了するような事態に陥ってしまったため・・かなり、ショックだったので。

改めて・・書きます。

2010年5月で議会に関わって4年目をむかえました。
一年目の8月にオホーツク管内の女性議員の集いがあり参加してきました。(ほんの少しですが以前のブログにも書きました。)
そこで、先輩議員の方から印象に残る言葉をいただきました。「名誉や自己顕示欲だけで議員になった人は、経験という時間を重ねていくと、どんどん世の中で言う議員らしくなっていくけれど、なにかを変えていこう、やっていこうとして経験という時間を重ねていくと、どんどん疑問やためらいや体制にぶつかっていくことになるからね。」
と言う話を聞きました。

同じように私には大切な言葉あがります。「慣れてはいけない」です。

この3年間、本当にいろいろな声を聞き、いろいろな問題を知りました。これからも、慣れることなくできることから取り組んでいく・・ことだと思っています。

さて、昨日19日にゆめホールで「財務行政懇話会」が開催され、5名ほどの議員と役場職員、金融関係者が集まり、北海道財務局北見出張所 所長 佐伯氏の話を聞きました。財務局とはなんぞや・・から、日本の財政についてまで。
そして、日本の財政が大変な状態だと言うことも聞きました。
ギリシャのようにならないのは・・日本の場合は自国でその借金を受けているからであってそこが救いだとも思いました。
しかし、もっと不思議だったのが・・なんでこんなになるような方向を日本は歩んできたのだろう?と言う疑問です。こんなにも勤勉で一生懸命働く日本人の戦後、がんばったお金はどこへ行ってしまったんでしょう。
今、現在、こうなってしまった結果を見せられ・・ほら、大変でしょう!と言われてもそれはそれで事実でしょうが・・これをめざしてきたわけではないでしょう?

国政の方向性という物の重要性を見せつけられた思いです。
戦後、日本の歩んできた道。戻ることはできなくても、向きを変えていくことはできるはず。

、と、大変な状況を実感してきました。

斜里町も新年度がスタートして1ヶ月半。町で拾ったいくつかの話題や、問題をご紹介していこうと思います。

5月は臨時議会もないようです。6月の定例議会までに調べること、歩かなくてはならないところ、たくさんです。
ここまで書き直してみましたが・・どうも、他にも何かあったような気がしますが、思い出せません。まずは、ここまで。

ウトロは風が強くなったのですが、先程から雨が降り始めました。
桜の花が散りはじめました。

 桜満開
 5月18日・わが家のエゾヤマザクラが満開になりました。
 5月17日・エゾハルゼミの姿と鳴き声が。

 ちなみに4年前の満開と同じ頃です。2006年5月のブログ
posted by あとむ at 15:27| Comment(0) | TrackBack(0) | まちづくり

桜の季節に

 桜1

桜が咲くことを、今年は特に心待ちにしていた方が、先日、亡くなられました。
ウトロに来てから、ずっとお世話になった方です。

花の季節になると決まって、わが家の薔薇を見に来てくれました。白いアイスバーグを幾輪か、持って行きました。今年も咲くかな?と言って「早く桜が咲かないかしら」と話していました。

桜の花を持って、天に召されました。ご冥福をお祈りします。
 
 桜2


posted by あとむ at 14:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2010年05月08日

最大瞬間風速のウトロ

昨日、ウトロでは5月7日の全国では一番の最大瞬間風速を観測しました。
朝6時頃で、最大瞬間風速28m/s これは過去10年間の観測では5月として一番の記録でした。斜里も強かったようです。

この風で、5月5日にビニールを貼ったわが家のハウスはかなりの危険状況になり、午前8時30分・・悔しいけれどビニールをはがしました。ビニールをかけたのが早すぎたとも言えますが、4月29日に大風が吹いたので、大丈夫かな・・と言うよみでした。
あ〜ぁ、がっかり。

今年は風が強いのかな。昨年は、ずっと風が吹いていたような気がします。
連休中に咲き始めたキタコブシの花はどうなったでしょう。全部の蕾が咲いたらさぞかしキレイだろうと思っていたのですが、明日にでも見に行こうと思います。
今年はまだ、見てはいないのですが、朱円の神社斜里よりにたっている樹形の美しいキタコブシは今年はどうでしょう。
明後日は出かけますから見てきます。

ウトロのこの風の強さは、ちょっと考えてしまいます。
以前も公営住宅の屋根が飛んだり、お向かいのお宅の壁がはがれて飛んできたり、木が倒れたり、仮設事務所が転がったり、被害は必ずあります。
台風と違い、2.3時間で過ぎていくようなものではなく、長い時間、ずっと吹き続けることもあり、2日間にもなったことがありました。

明日は、ウトロ地域の「ゴミゴミ大作戦」。
朝8時から各地域で一斉にゴミ拾いを行います。
お天気が悪そうですが、町がキレイになるのは嬉しいことです。と、同時になんでゴミを捨てる人がいるのか・・情けない気持ちにもなります。

さて、早起きしましょう。
そうだ、明日は母の日です。私は、二人の母にお花をおくりました。

 折れた水仙
 強風で折れてしまった水仙たち。拾って洗って・・キレイですね
posted by あとむ at 19:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 季節のこと

2010年05月06日

コールスローを作りながら

あろうことか!
この季節には欠かせない、わが家の朝食のお楽しみである「むかわのレタス」が、なんと生育不足のために収穫量が減って届かなかった。
先月の低温が影響しているのだろうか?でも、先日NHKではハウスの中で育っているレタスの映像があったのに。残念。
明日の朝食に生野菜がないのはさみしいので、キャベツのコールスローを作りました。
漬け物が大好きなわが家では、西洋漬け物もよく食べます。多くが酢漬け。

ひたすら春キャベツを刻みながら、考えていました。

大型連休と言われたお休みも終わって、この間に、地域の方から言われたいくつかの「あれこれ」や、計画しているイベントの段取りや、施設整備の手配など、ノートやメモに書き出した「やらなければならないこと」を順番に取りかかった。

苦情や問題の指摘は、その苦情や指摘を受ける対象があるからで、対象のないものに対しては苦情や指摘ではなくて「いちゃもん」と言うのだと思います。
その対象となるものは、人だったりものだったりします。
今回の指摘は対象が物。使い手の視点が欠けていた・・・その対応も、なんとなく人任せで生じた問題。

もう一つの方は、確認すれば発生しない問題でしたが、2ヶ月前からこちらが確認をしていても「大丈夫なんだろうか?」と思うような対応だったのです。そして3回目の確認をしたのに「大丈夫です。××には大丈夫」と言っていたのに・・
結局は大きく予定が変わってしまう結果になりました。

なんだか残念です。よく「お役所仕事」という言葉が使われますが、この言葉は、責任のない一過性の言葉のように感じます。利用者が不特定多数だからでしょうか。誰に対して「悪かったな〜」と思えばいいのか対象が特定できない仕事が多いからでしょうか?

縦割り行政の弊害と言ってしまえばそれまでなのですが・・その縦割りも、最近は逃げに使う言葉のように思います。
なんだか、すきっりしない気分。

届かなかったレタスの変わりに、コールスローを作る。コールスローは好きなのに、作る理由がレタスの欠品ゆえに、すっきりしない気分でキャベツを刻みました。
これって、せっかく作るのに、しかも好きなメニューなのに、残念です。
「お役所仕事」同じかも知れません。せっかく行う事業です。最後まで「よかった」を維持する気持ちが大切なことなのだと・・

山盛りに刻んだキャベツに塩を振りかけ酢とマスタードとマヨネーズ少々を加えながら今日一日の「こんなこと、いろいろ」を考えていました。

 コブシ1
 ウトロのコブシ・今年は花がたくさんついています。
posted by あとむ at 23:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2010年05月04日

ヒグマがいました

5月の連休をウトロで過ごすのは何年ぶりだろう?
たぶん、連休期間中全てをウトロで過ごすのは、はじめてかも知れません。とは言っても、わが家の場合は主人のお休みは月曜日と火曜日ですから3,4,5日の3日間が連休です。1日と2日は仕事です。

 1020ヒグマ

やっと暖かくなったので、外回りの作業をしたり、こぶしの花の開花を確認したり、岩尾別のカツラの木の花を確認したりで過ごしています。そして夕方に出かけた先で3頭のヒグマを見ました。親子のようです。
斜面を登っていきましたが、途中で遅れた子供のヒグマを気にしている母グマです。
左端に遅れた子グマ、真ん中に母グマ、右上にもう一頭の子グマ。

最近、ヒグマを見ることがあまりなかったので、久しぶり。
なんだか、安心しました。

3年前に設置されたエゾシカ柵。ウトロの市街地を囲んで設置されたものですが、エゾシカの侵入が最小限に保たれているので本来の植生が復活してきています。
その恩恵で、ヨモギ餅を作ってみました。(ちょっと失敗しましたが)
ヨモギもシカ柵ができるまでは、何年も家の回りやウトロには摘んで草餅にするほど生えてはいませんでした。
それが、今年は「草餅作ろう〜」と思うまで回復しています。

さて、明日で大型連休はお終い。
明日は何をしようかな。小さな畑の種まきの準備でしょうか。花畑の草取りだろうか。お天気が明日も良いように。
 
 水芭蕉
 昨日からの気温の上昇で咲きました。幌別の水芭蕉
posted by あとむ at 21:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2010年05月01日

川湯温泉と峠の開通

川湯温泉は私の生まれたところ。

父と母が川湯中学校で教員をしていて、そこで出会い、結婚して私が生まれました。
両方の祖父母が川湯にいたので、3歳で川湯を離れてからも川湯は同じみの場所でした。
「賑やかな場所」というのが私の記憶です。
川湯駅に列車が着くと、阿寒バスが大勢の人を乗せて温泉街へ走っていきます。「今日も増便のバスが来ていた・・」というのが会話に中に聞かれました。
温泉街はそれは賑やかで、夜になると浴衣を着た人が大勢歩いておりました。お湯の流れる川からは硫黄の匂いが流れ、木彫り屋さんの前を通るとニスの香りや木の香りが流れていました。

いつ頃からでしょう。私も学校がお休みの時には必ず行っていた祖父母の家にも行かなくなり、だんだん足が遠のいていました。

東京からこちらに戻り、川湯へ行くと、以前の面影もない寂しい温泉街になっていました。産湯で浸かっていた温泉にも長いこと行かずにいました。

でも、最近、温泉に入りたいと思ったときには川湯温泉のお湯が懐かしくなります。大地から自噴するお湯のエネルギーは変わることなく、相変わらず「良いお湯」だと実感します。
両親がいた時代に大きな旅館を経営していた人達は、代が変わり、あるいは経営者も替わってきたはずです。きっと、さまざまな取り組みを繰り返して来たことと思います。でも、最近は自信を持ってお湯の質と湯量の豊富さを売りにして経営を続けています。それが、嬉しくてたまあに出かけてお湯に浸かってきます。

観光資源を活かす、あたりまえのようでなかなか経営をする側にとっては難しいことだと思いました。特に、経済成長期にあっては目まぐるしく変わるレジャー、観光のニーズに対応していくことは大変なことだったと思います。
よく言われる「ブーム」とは、一過性のものだと最近は思います。

川湯温泉では、名古屋からのお客さんに出合いました。名古屋から女満別へ来て川湯温泉に二泊するツアーだそうで、どこへも行かずに温泉に浸かる旅だそうです。川湯温泉は各湯宿が自分の泉源を持っています。それぞれの宿のお風呂の泉質が微妙に違いますので、いくつかの泉源を楽しむ旅だそうです。
「良い温泉ってなかなかないものよ〜」と言いながらこの旅の参加が2回目だという人の話を聞いていました。

改めて、知床の旅の魅力はなんだろう?と考えました。

今日、3日遅れで知床横断道路が開通しました。お天気予報ではもう少し暖かかったはずですが、寒い中での開通式でした。キラキラするお日様のイメージを浮かべて知床観光の賑やかさを祈りました。

今年の桜、知床はいつ咲くでしょうか。
好きな季節、5月の始まりです。

 開通1
 10時の開通を待つ車の列
 開通2
 一番先頭になった人に町長から記念品
 開通3
 知床峠をめざす車・拍手の手・転がっているのはカメラマン
posted by あとむ at 21:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 季節のこと