「報酬じゃないですよ。やりがいのある地域、それはたとえば、自分のめざす地域医療ができるだろうか?あるいは、風土、住民の気持ち、そして、やはり役場?の考え方。上手く言えないけれど、ここでなら、ずっと自分の役目としての医療活動を続けられる・・と言うことが、自分の居場所に選ぶ場所かな・・」
地域医療を志している、お医者さんはこのようなことを話してくれました。
あまり、医師との接点のない私にとっては、とても人間的に信頼ができ、医療というものをまじめに真摯に捉えている「あ〜本当に良い医師(せんせい)なんだ〜」と思える人でした。
そして、今は、そうやって医療活動を続けられる場所を探しているのだそうです。
「斜里町は、そう思える場所ではないでしょうか?」と聞きましたら、少し笑いながら「まだ、・・そう、今は」とおっしゃいました。
「もしも、その場所を決めるときに、この斜里の町が今のままではない、選択肢の一つに値する町に変わっていたら、斜里に来てくれることも検討していただけますか?」と伺いましたら「はい、もちろん」と答えてくださいました。
きっと、多くの医師がこのような人だと思います。そして、話していることは本当に当たり前のことだと思いました。
「ここなら!」そう思ってもらえるような町をめざしたい。本当に心からそう思いました。そのために、できること。
地域医療協議会も何をやっているのか見えない、と言われますが、本当に何度も集まり、さまざまな問題について整理しながら取り組んでいます。
中には、実際に医師招へい活動を行うきっかけを作っている方もいらっしゃいます。
やはり、斜里を「ここなら!」と思えるような医療環境の町にしたいと動いています。
議会も同じです。みんなとは言えませんが、こんな私ですら、つたない医療関係の繋がりをたぐり寄せてジタバタしています。
私たちの町の病院は誰のためにあるべきなのか?
先日、宮崎の着地型観光のモニターツアーの参加者に赤平市の議員さんもいらっしゃいましたが、やはり、斜里と同じ問題を抱えていました。
それぞれの自治体に見合った経営規模。当たり前なことですが、自治体だって破産します。その辺も考えていかなければなりません。
それにしても、お医者さん、そんなに足りないのでしょうか?
こんな記事がありましたので、コピーして貼り付けます。
北海道・高橋知事 医学部新設の検討も 2010年4月2日 提供:Japan Medicine(じほう)
医師派遣や広域連携などの問題を協議する北海道医療対策協議会(略称:医対協、座長:高橋はるみ北海道知事)が3月29日札幌市内で開催され、高橋知事は「環境が整えば、新たなる医学部の新設ということも、道としても努力していかなければならないのではないか」との認識を示した。
北海道内では、公立はこだて未来大(函館市)と、北海道医療大(当別町)で医学部新設への動きが出ており、当日の医対協でも、委員から「医学部新設への北海道としてのバックアップ」を求める意見が出された一方、首長委員からは「教員確保に伴うさらなる医師引き上げ」を不安視する意見も出された。
高橋知事は、「賛否の議論はあるが、(道内の)3医育大学だけに頼るのも限界」と述べ、道内の3医育大学からの医師派遣が限界に来ているとの危機感を表明。その上で、引き続き深刻化している地方の自治体病院での医師数減少に対して、医学部定員増に加えて医学部の新設にも踏み込んだ検討も道として必要との立場を示した。
道内の医療関係者の間では、他県と比較して医育大学の数が少なく、医師不足の1つの原因になっているとの意見は従来からあり、はこだて未来大のある道南地域や、道東地域にも設置して5大学体制にするべきとの議論が行われていた。知事の発言はこうした議論も踏まえたものとみられる。

都井岬の御崎馬の生息地に咲く・オキナグサ