2009年12月04日

ヒヤリ・ハット?

ウトロに住んでいる方は、冬に実施されたアンケートを覚えていらっしゃいますか?
国道334号線、斜里までの道路で冬期間に「ヒヤリ」とした箇所、あるいは「ハット」した場所を選んで、どのような体験だったか、あるいは事故だったかと言うアンケートです。
「また。どうしょうもないアンケートか〜」と言われ、回答率も低いことが多い中で、この「冬道のヒヤリハット」アンケートは、大変回収率も良く、しかもそこに出されたデーターは、担当者が驚くほど何カ所かに集中していたというのです。
このデーターを収集した網走開発建設部の道路課のかたがたは、整理されたデーターの解析を見て驚いたと言います。
この結果は、自治会の回覧板でもみなさんに報告されました。

このアンケートは、危険な箇所があるからそれをなんとかする・・と言う直接工事に直結するものではありませんでしたが、しかし、冬にここを訪れた観光客の方々への注意や広報に、地元情報として発信されました。

さらに、今回はこの中のみんなが「危険だよ」という場所に対して、なんとか改善策はないだろうかと、削減される予算の中、出来ることを・・と言うことで、改良工事を行うことになったという話を聞きました。

国道334は、ウトロに住む人にとっては一本の道です。冬は特にこの道以外にありませんから、まさに命を繋ぐ道です。
この道にかかわる様々な場面で私たちはずいぶん多くのことを学びました。

特に「まちづくり」と言われる活動のきっかけは「道路」からでした。

公共事業削減の一括りにされる「道路」ですが、あらためて「みち」は「未知につながり」「道がつなぐまちづくり」とうたわれてきた活動を、もう一度見直さなくてはならないかも知れないと思っています。

沿道に花を植える活動も、冬のガードレールの雪かきも・・そんな、まちづくりの一環から始まった取り組みです。様々な地域とつながる媒介としての道路、その道路でつながる地域間の交流、さらには道路を利用した観光活動・・つながりと広がりはまだまだあります。

凍結路面の季節ですが、安全運転を心がけながら、もう一度「道路」につて考えてみようと思いました。

 干し柿2
 干し始めてから6日目の柿です。小さくなったでしょう?





posted by あとむ at 21:28| Comment(0) | TrackBack(0) | まちづくり