2009年10月31日

斜里町国保病院その後2

病院の問題は

一名のお医者さんの4月からの派遣が決まった・・と言うこと、
それから庁舎内に対策本部が設置されたこと、
そして、協議会のメンバーが公募されたことなどで、

なんとなく「なんとかなったのかな?」と、多くの人はそう思っているのかも知れません。
でも、病院のことで皆さんと話をすると「やはり、大変な状態は変わっていない」ことに気がつきます。

病院は、これまでの国の施策の変更や、高齢者が増えたこと、地方病院の守備範囲の限界などで病院の収益は伸びず、経営は苦しい状態でした。
その点は何も変わっていません。
斜里町はその苦しい経営を改善するために、今年3月に「病院改革プラン」を策定し、来年度からそのプランを実施する予定でした。
しかし、この「改革プラン」は、これまでのように必要な医師数が確保されて初めて成り立つプランです。

明日から11月になりますが、まだ医師の確保はできていません。
当然、来春から実施予定だった「改革プラン」も、不可能になっています。

一昨日の「20年度決算審査特別委員会」で、国保病院の決算審査の時に、話を聞きましたが、そこでは「これまで斜里町の国保病院は医師には恵まれてきていたので、今回のような事態は初めてであり、いままではこのようなことはなかった」という話を病院担当の方は話していました。今までと言うのはその担当の方が病院に来て10年間くらいの間だ・・だと思います。
でも、平成18年6月に3名体制だった医師が2名になり・・その時から今回のような状態を想定できていたはずです。

過去のことを・・とは思いますが、過去のことをとやかく言うつもりはありません。しかし、その過去の事のどこに問題があったのか?それを検証することは必要なことだと思います。でなければ、次の問題解決につながっていかないからです。

決算にかかわる点で言うと、斜里町には「医師確保」のために動く担当者が決まっていない・・のです。
当然、予算の計上もありません。みんな、「今までは_・・・」という話しかしていません。斜里町で運営していく病院です。医師は斜里町が探さなくてはなりませ。
では、どこが担当するのでしょう?
町長でしょうか?病院の事務長でしょうか?院長でしょうか?
町民が探すのでしょうか?

看護婦さんも足りないそうです。退職する人が多くなり来年4月までに医師も、看護婦も探さなくてはなりません。
何かできることはないのでしょうか。
わたしができることは・・知り合いの看護婦を職業としている知り合いに声をかけることくらい。

その知り合いの看護師は、斜里町の病院の問題などは、知りもしません。

それくらい・・斜里町の話題は日本全体の情報の中ではちっぽけなもの。

新型インフルエンザで大変なこの時期ですが、11月いっぱいで北海道派遣の医師がいなくなります。・・・どうにもできない状態。

ジタバタしても仕方ないから
それとも、本当はメドがついているから?
なんとかなる・・と言うことなのだろうか?

わたしは、とてもこれからの状態が不安です。

 スモーリヌイ
 スモーリヌイ大聖堂
posted by あとむ at 22:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 斜里町国保病院

2009年10月29日

決算審査特別委員会

今日と明日、そして11月4,5日は「平成20年度決算審査特別委員会」です。
昨年度に執行された予算を審査するのですが、すでに監査は終わっていますから、こまかな金額ではなく、どんな事業に?と言う点を主に確認します。

今日は、国保病院、財政、税金、そして環境保全、選管、議会など病院と総務部関係を審査しました。
6名の議員で毎年実施します。実際には一年交替ですが、わたしは何もわからない苦手な決算ですから、毎年、当番にしていただいています。
ですから、今回で3回目。
事前に、配布された高さ7cmほどの資料をチェックします。昨年、一昨年と各年度の予算書などを引っ張り出したり、ネットで調べたり・・

斜里町の収入(税金や交付税、交付金、使用料などなど)がどれくらいで、何に使っているのか・・それに関連する様々なことが見えてきます。

変革を嫌う日本ですが、でもその結果が、今の状態だと思うのです。JALにしてもどうしてこんなになるまで放っておいたのでしょう。宙ぶらりんな状態です。
公共事業も同じです。年金だってそうでしょう。
慣例やマンネリ、従来通りなんて言葉をよく口にする議員も多いのですが、やはり変えなくてはならないものは変えなきゃ。

少し詳しい報告と思ったのですが・・10時から5時まで数字とにらめっこ。
帰ってきてからも夕飯後に資料を見て・・頭なの中が数字だらけです。

さて、明日は少しお天気が悪いようです。
カメムシが発生する季節、わが家にもたくさん出没。

今夜は、もう、休みます〜
 
 サンクト1
 スパス・ナ・クラヴィ(血の上の協会)


posted by あとむ at 23:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 議員活動

2009年10月21日

外来種と公共事業

知床では、外来植物や外来生物の駆除がよく行われています。
例えば、最近はセイヨウオオマルハナバチ。
アメリカオニアザミ・・アライグマ?ウチダザリガニ・・など。

このビロードモウズイカ(バーパスカム)も外来種。
きれいなお庭に植えられているのはほとんどが「外来種」。だれかが、悪意などナシに持ち込んだ・・あるいはやってきたもの。
でも、これはもう、どうにもできない様な気がする。

 モウズイカ1

今、毎日のように話題になっている公共事業のダムのことも、なんだか「だれかが持ち込んだもの」と同じ。でも、これは「だれかが持ち込んだけど、もうやめることができる」ものだと思う。
57年間、治水事業とか水不足とかの効果を期待した?いつ?なのかと思う。
結局、持ち込んだ人は責任を負わない。
だから、仕方ないんだ・・ではなくて、やはりどこかで考えなきゃいけない。

 モウズイカ2

植えたわけではないけれど・・どこからかタネが飛んできて咲いているモウズイカ。
わたしはキレイだな〜と思う。
外来種を持ち込まないこと、繁茂させないことは無理かも知れない。
セイヨウオオマルハナバチも、また、来春にはたくさん飛んでくるだろう。
でも、57年間も作られてこなかったダムは、やはりもう一度考えても良いかもしれない。
それだけ、大変なことを誰も、なにも検討しなかった、その責任は大きい。でも、持ち込んだ人はもういないし・・。

ウトロも23年間計画図面だった再開発事業が完成しようとしているけれど、当初の計画から規模が縮小された。それって必要な事だったんだと改めて思う。
身の丈にあった、事業がこれからは大切。
posted by あとむ at 15:24| Comment(0) | TrackBack(0) | ・・思うのですが・・

2009年10月14日

森田知事って・・

千葉県の知事、森田知事の「理不尽」という言葉をマスコミに向かって言う、その姿勢と軽さに驚きました。
私たち、マスコミや新聞報道を受けて「アラ〜大変」とか「なんとかして欲しいね〜」と言う立場と同じレベルじゃない?

何が大切か、一番やってはいけないことは、自分で確認もせずにわめき散らすこと。

なんだか、今回の成田空港、羽田に関する問題での森田知事って・・軽い。

 kujyaku

斜里中学校が新型インフルエンザで学校閉鎖?って聞いたのだけど、どこでその情報を受けられるのだろうか?斜里町のホームページでは見つからなかった。
新型インフルエンザの対策本部が設置されているのだけれど、病院の外来対応、インフルエンザに罹患したときの家での対応、児童生徒への注意なども学校内部だけではなく地域住民が情報を共有すべきだと思うのだけど。

もう一つ・・斜里町教育委員会のホームページもずっと待っているのだけれど、いつまでも変わらない。
余計な情報公開はいらないかも知れないけれど、最低限の情報は出すべきだし・・各学校のホームページの紹介も一度、全部チェックしてみてはいかがだろうか・・・。

「あれ?」というURLがあったりしています。

あ・・なんだか愚痴?ではないけど、いろいろあるな〜と。

知床五湖の利用のあり方の協議会の話は、また別紙で。

posted by あとむ at 21:33| Comment(2) | TrackBack(0) | ・・思うのですが・・

視察研修2009

10月13日は議会の常任委員会で町内の視察研修を実施しました。

 五湖5

斜里町清掃センターの横(奥)の林内に飛散しているゴミの現状視察
ウトロへ来て知床五湖のレストハウス施設と高架木道
世界自然遺産センター
ウトロ小中学校のグランドの水たまり
ウトロ浄水場
最後に視察のまとめをウトロ漁村センターで行いました。

 五湖6
 木道にて、議員諸氏・下にエゾシカが寝ています・・

知床五湖周辺の整備については、レストハウスの営業が終了後に、現在のレストハウスを解体撤去し、来年から新しい施設が建設されるのです。
レクチャーハウス(仮称)は環境省で建設します。
パークサービスセンターは公園財団(前美化財団)で建設
土地は斜里町
現在の委託管理には知床財団
さらに北海道・林野など複数の行政団体・・
現在、知床五湖で営業しているユートピア知床は来年は仮設店舗で営業するとのことですが、あの知床五湖の管理運営がとても複雑になります。(今も複雑な感じですが)この、施設整備は知床五湖の利用方法を変えることに関連して動いている計画です。
これまでも、なんどか「知床五湖の利用が変わります」という事はお知らせしてきましたが、今まで好きなときに歩いていた知床五湖の遊歩道は、今度は予約してガイド引率になったりレクチャーを受けてから歩く、など時期や状況によって変わります。さらに無料であったものが有料になります。

 五湖7
 町で以前に設置した木道はオロンコ岩で利用されます

この計画、まだしっかりと最終の具体的な利用方法まで詰められていませんが、今回示されたように現在のレストハウスは解体撤去、来年から新施設が2棟建設される・・予定です。

斜里町にとって経済的にもまた、知床五湖の保全と利用の点からもプラスになるような計画でなくてはなりません。斜里町の意思が問われます。

ウトロ小中学校のグランドは今回の視察には当初は含まれていなかったのですが、急遽、先日の雨が貯まっているので委員長にお願いしましたらこころよく「見に行こう」となりました。小学生と中学生が使うグランドは一度雨が降ると何日間も水が引きません。
このグランドは学校新築の時に、地域ではずっとお願いしてきた事でした。当時、協議会の事務局をしていたので良くわかりますが、何度も、何度も町へはお願いしてきていました。グラウンドの整備を行うときに、全部の排水工事をしなければ使えないことを何度も訴えましたが・・結局は半分だけ工事を実施して、古い方のすでに暗渠を入れている方はやらなかった結果です。

 学校1
 これが、学校のグランドです。これでも水が引いてます


斜里町は考えるべきです。新築工事の時にグランドを整備する工事と、あとから改めて工事を行うことの経済的な見通しをしっかり立てて欲しいですね。
グランドはこの状態では使えません。「使えない」というマイナスな効果については計ることのできない弊害があります。

漁村センターでのいくつかの内容で議員同士が協議したあと、「いっぱい問題あるね〜」との言葉が皆さんの中から漏れました。
そう・・まだまだやることたくさんの町。

 浄水
 これでウトロの水がきれいに安定給水できます

今日は午後から「知床五湖の利用のあり方協議会」が開催されます。長い時間(1時半から5時まで)の会議ですが、良い方向性が見えることを目指して参加してきます。
posted by あとむ at 09:57| Comment(2) | TrackBack(0) | 議員活動

2009年10月12日

議会レポート11号

今日は納得できない・・けど、体育の日です。
昨日までのお天気とは一変、良い天気になりました。家から「あの山」(羅臼岳方向)を見るときれいに晴れています。
羅臼に出かけてみることにしました。

昨日、一昨日は悪天候のために通行止めになっていました。

羅臼岳!白く輝いていました。
 羅臼岳1

知床峠も人がたくさんいて、国後がきれいに見えていました。

羅臼では・・ルサ・フィールドハウスを目指して走りました。
なんでこの場所に建てたのだろう?というのが正直な疑問です。施設はとても良い感じでしたが、フィールドハウスのフィールドが、どうも知床岬トレッキングがメインのようで・・だったら・・相泊にあったほうが良いんじゃないかな?と。ま、そんな単純なものでこの場所になったわけではないのでしょう。
このルサは、以前に愛護少年団で許可を貰ってキャンプしたと事がありますが良い場所です。
 ルサ

それから、食事に。「純の番屋」の向かいの「食堂・敦子」(あっこ)へ。定食もお刺身も安くて美味しそう。私たちは「塩ラーメン」でした。それと厚焼き卵がとても美味しく、次のメニューを決めて帰ってきました!(ふふ・・)
 卵焼き

次に、人工地盤の2階建ての荷揚げ場。羅臼の港ですが、とても立派。ウトロにもこのような施設が建設されています。
 羅臼港

 港

この写真はその荷揚げ場の2階部分の駐車場スペースですが、広い広いスペースに軽トラックの犬の散歩の人とトラック一台、そしてわが家の車。
下では魚の荷揚げが行われていましたが、上からは見ることはできません。下まで階段で降りてみましたが、けっこう大変。きっとわざわざ下まで降りるなんて・・しないな〜。本当に・・必要だったのかな?と思ってしまいました。屋根だけで良かったんじゃ?

久しぶりの羅臼。でも、いろいろ見るところが多くて楽しい時間を過ごしました。
最後に道の駅の店舗で「ほっけの天ぷら」を買って帰宅。

そして、やっと「議会レポート11号」をホームページにアップしました!
読んでくださいね。


最後は、横断道路で一番の気に入っている場所の写真。
きれいでしょう?


 IMG_20091012_2839.JPG
posted by あとむ at 22:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 議員活動

2009年10月11日

女性のがん検診

先日の(9月議会後)ブログでも書きましたが、女性特有のがん検診についてのその後です。議会の一般質問では「子宮頸ガン」はクーポンを配るけど、「乳がん」はやらない、と言う回答で終わっていた問題は、翌日の予算質疑の中でもう一度質問させていただき、町長からは「検討を・・」と言う回答をいただいておりました。

その後です。

その前に、きれいな蛾を発見しました。場所は「来運の水の公園」のわき水の近くでみつけました。嫌いな方もいらっしゃるとは思いますが・・
「クロウスタビガ北海道亜種 Rhodinia jankowskii hokkaidoensis Inoue」だと思います。
 蛾

先日、保健福祉部長と保健師さんにお会いして、斜里町の現状などを聞きました。
何度も書いていますが、受診機関については本当に少ないのが現状ですし、集団検診でのマンモグラフィ検査(乳ガン検査)の環境もまだまだ遅れています。
が、やはりそれぞれの機関、部署、行政間の調整や連携は十分とは言い難く、我が町だけでなく北海道全体が動かなければならない状況だと思います。
そんな中で、なるべく多くの受診体制を整えた上でクーポンを配布したいということでした。

今回の女性特有のがん検診事業に関連して思ったことは、やはり健康は自己管理が基本です。その中で、受診のチャンスがある場合は、是非、積極的に受診をされること。早期発見が一番の治療ですから。

今年12月のウトロの集団検診では2年に一度の予定ですが、マンモグラフィの検診ができます。今までは斜里まで行かなければ受診できなかったのですから、是非、皆さん受診してくださいね。
なんでも、受診機関の対がん協会は、定員というか実施可能人数があるそうです。
その人数よりも多かったら「定員オーバー」で受診できず・・
その人数よりも少なかったら「人数が足りない」ということで検診自体来てくれないと言う、なんだか納得できない「対がん協会」の姿勢です。

子宮頸ガンには先日も新聞やテレビで「子宮頸ガンワクチン」の日本での使用が認められることなったと報道されていました。いちど、このワクチンを接種すると20年有効だと言うことです。はやく、一般でも使用できるようになって欲しいですね。

今日のウトロは早朝の「ドッカーン!」と言う雷から始まり、一日中、北風と雨です。釧路はお天気がよいらしく・・
秋の天気は本当に変わりやすいです。
posted by あとむ at 14:51| Comment(0) | TrackBack(0) | まちのこと

2009年10月10日

体育の日・・

お久しぶりです。

 10/10斜里岳
 雲が消えると・・山が真っ白に!


議会の終わったあとから、しばらく更新できない日々が続きました。
なんどか、このページを訪ねてくださったみなさん、ごめんなさい。
メールでも、町であったときにも、電話でも心配してくださりありがとうございます。
言い訳には・・「議会レポートができなくて・・」を繰り返しました。
それは事実です。定例会ごとに斜里町内の方にお送りさせていただいている「議会報告」が、なかなかできずにいました。
なんだか、早くやらなきゃ・・と思い続け・・やっと7日に全て発送、配る事ができました。現在は、約450通ほど送らせていただいています。
みんなに手伝って貰いながら、やっています。
送ることができてよかった〜と、台風が来る前に気持ちが楽になりました。

さて、今日は10月10日!体躯の日だね〜と、今日一緒に行動していた友人と話していましたが、違うんですね。
最近の日本の休日は、記念日と休日と、祝日がごちゃごちゃになっていませんか?
私たちが日常生活している中で、日時ってけっこう大切ですよね。
誕生日、結婚記念日、大切な人の命日と365日を一年として、年齢も重ねる暦。
10月10日も、東京オリンピックの日だったはず・・。

確かに、お休みが続いて連休になるのは良いのかも知れないけれど・・
なんか、違うな〜と思っているのはわたしだけではないはず。

「今年の体育の日はいつだっけ?」という会話が、いまに「今年の10月の連休はいつ?」と言う会話になってしまうでしょう。
成人式もそうですね。敬老の日もそうだし。

そんなことを話しながら、お昼は景色の良いおそば屋さんへ。
最近、斜里での作業があったために何度か続けて食べに来ています。
始めて食べた友人も「驚いた・・おそば・・おいしい」と感動していました。(ただし人によって嗜好は変わりますからお好みはいろいろでしょうが)
わたしも大好きなここのお蕎麦。

 10/10らいうん

久しぶりに連れてきて貰ったときは・・「辛み大根のそば」
竹久野生さん(辻まことの娘さん)と来たときは「もり」
わいわい来たときは「本日限定のきのこそば」
そして今日は「ゴボウ天そば」でした。
ここ3週間に四回も来てしまいました。もう、道もしっかり覚えたし!

窓から見える海別岳もこのように真っ白に

 10/10海別

わたしにとっては、10月10日は、やはり体育の日であるし、ゆめホール知床がオープンした日、そしてお世話になった方の命日。

そうだ、10月10日って「晴天率」も高いんですよ!
posted by あとむ at 22:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記