一名のお医者さんの4月からの派遣が決まった・・と言うこと、
それから庁舎内に対策本部が設置されたこと、
そして、協議会のメンバーが公募されたことなどで、
なんとなく「なんとかなったのかな?」と、多くの人はそう思っているのかも知れません。
でも、病院のことで皆さんと話をすると「やはり、大変な状態は変わっていない」ことに気がつきます。
病院は、これまでの国の施策の変更や、高齢者が増えたこと、地方病院の守備範囲の限界などで病院の収益は伸びず、経営は苦しい状態でした。
その点は何も変わっていません。
斜里町はその苦しい経営を改善するために、今年3月に「病院改革プラン」を策定し、来年度からそのプランを実施する予定でした。
しかし、この「改革プラン」は、これまでのように必要な医師数が確保されて初めて成り立つプランです。
明日から11月になりますが、まだ医師の確保はできていません。
当然、来春から実施予定だった「改革プラン」も、不可能になっています。
一昨日の「20年度決算審査特別委員会」で、国保病院の決算審査の時に、話を聞きましたが、そこでは「これまで斜里町の国保病院は医師には恵まれてきていたので、今回のような事態は初めてであり、いままではこのようなことはなかった」という話を病院担当の方は話していました。今までと言うのはその担当の方が病院に来て10年間くらいの間だ・・だと思います。
でも、平成18年6月に3名体制だった医師が2名になり・・その時から今回のような状態を想定できていたはずです。
過去のことを・・とは思いますが、過去のことをとやかく言うつもりはありません。しかし、その過去の事のどこに問題があったのか?それを検証することは必要なことだと思います。でなければ、次の問題解決につながっていかないからです。
決算にかかわる点で言うと、斜里町には「医師確保」のために動く担当者が決まっていない・・のです。
当然、予算の計上もありません。みんな、「今までは_・・・」という話しかしていません。斜里町で運営していく病院です。医師は斜里町が探さなくてはなりませ。
では、どこが担当するのでしょう?
町長でしょうか?病院の事務長でしょうか?院長でしょうか?
町民が探すのでしょうか?
看護婦さんも足りないそうです。退職する人が多くなり来年4月までに医師も、看護婦も探さなくてはなりません。
何かできることはないのでしょうか。
わたしができることは・・知り合いの看護婦を職業としている知り合いに声をかけることくらい。
その知り合いの看護師は、斜里町の病院の問題などは、知りもしません。
それくらい・・斜里町の話題は日本全体の情報の中ではちっぽけなもの。
新型インフルエンザで大変なこの時期ですが、11月いっぱいで北海道派遣の医師がいなくなります。・・・どうにもできない状態。
ジタバタしても仕方ないから
それとも、本当はメドがついているから?
なんとかなる・・と言うことなのだろうか?
わたしは、とてもこれからの状態が不安です。
スモーリヌイ大聖堂