2009年08月15日

終戦の日・2009

今日は、終戦の日でした。

私が生まれた頃は、戦後10年のころ。毎年、8月15日は「戦争は悲しい」と言う声が決まって聞かれる環境の中でした。
母の実家に夏休み、お盆に行くと立派な仏壇にはたくさんの提灯とスイカ・スイミツ(桃?)そしてブドウが供えてありました。そして、たくさんの人が出入りしながら「戦争は悲しい、そしてダメだ」と言う声。

 開陽台1

 昨日はNちゃんと中標津へ行ってきました。久しぶりの開陽台。
 ステキな景色を見ながら、小さな頃、中標津の親戚の家へ行く
 途中に見ていた「飛行機格納庫」と「トーチカ」の跡を見たこ
 とを思い出しました。父がいつも、教えてくれていました。
 やがて草に覆われ・・いつしか視界から消えました。


2004年5月に他界した父、私は父が大好きでした。
映画もジャズも、おしゃれも、虫も、花も、鳥も動物も、嗜好も・・みんな父の影響だと思います。その父は、いつもいつも「人の争いは哀しみしか残らないな」と言っていました。平和運動という今は誰も使わない言葉ですが、でもこの平和運動を教えてくれたのも父です。父は終戦を土浦航空隊で向かえたそうです。もう少しこの戦いが長く続いていたら特攻隊だったろう・・と言っていました。自分には役割があるとも言っていました。
数学と理科の教師でしたが、父の授業では時々、平和という言葉、争いという言葉が多かったように思います。

祖父も同じでした。戦争の話をすると、涙もろい祖父は私を膝にのせたまま、涙を流していました。「むごいものなんだよ」と言いながら、キセルたばこをポンッと落としていました。

皆の、世界中の人の心から「争う」という意識がなくなれば良いのに。
まだまだ、人は学ばなければならないのでしょうか。

おきまりの言葉なのですが・・でも、繰り返しましょう。「争いのない世界を、哀しみのない世界を、戦争はいけない」
 開陽台2
 この広い風景の中を飛び立っていった戦闘機。
 今の平和に感謝します。
posted by あとむ at 21:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 会話から