2008年02月15日

歩くスキーと知床五湖

ウトロは吹雪が朝まで続いた。
今日は、どこへも出かけられない・じっとしている。

久々のブログ更新。

2月13日のことを書こう。

網走地方気象台からは暴風雪注意報が出ていた朝。
私たちは「知床五湖の歩くスキー」の準備をしていた。
しかし、五湖への入山?は中止。
気象注意報や警報が出た場合は、入らないことに申し合わせができているとのこと。

曇り空のウトロの天気を見て「行けたかも?」と思いながら別コースを歩いた。

 2008/2/13 1

林の中や草原を歩き楽しかった。
久々の雪の中の散歩。私たちはテレマークスキーを借りて歩いたのだが、とても快適だった。
想像以上に上手な連れ3名は、急な坂もなんなく滑っていた。


知床五湖が解放?された。

岩尾別までは車で行けるけれど、そこから先は冬期間通行止め。その通行止めは道路を使用することを禁止していたために、原則的には入ることができなかった。
しかし、毎年歩くスキーやスノーシューで楽しんでいる人たちもいるし、地元の人達も行っていた。
また、お客さんを連れて入っているガイド会社もあった。

で、今回は暫定的に「入ることを許可」された。2月始めに大きく地元紙に掲載されたために、問い合わせが相次いでいるという。
引率者がいること。その引率者は講習を受けたもの。講習を受ける資格は観光協会員であること?入るときには管理の窓口に名簿を届けること。腕章?をもらうこと。など、いくつかのきまりがあるらしく、申し合わせ事項として実施。3年間の試行期間だと言う。

日本は管理社会であり、そこには「自己責任」という苦手なシステムが存在する。
管理するからには責任の所在が問題になり、それをだれもが逃げる。
「許可」という言葉はとてもたくさんの決まりがついて回る。

引率者と許可・・の前に、今まで静かにこの冬季の知床五湖を楽しんでいた人達は困惑しているだろう。

誰のものなのだろうか?今まで入ってはいけないと言っていた管理者が、その「いけない」を緩和してくれた。その、緩和の条件を、これからこの知床をどうしていくべきかを考える人達が、利用者の立場に沿ったシステムを作っていく。
この作業がとても大切。
その作業の方向を間違うと・・大変なことになるだろう。

間違えないために・・改めて知床の方向性の議論が重要になってくると思う。

 2008/2/13 2

知床五湖は再チャレンジ!
この日は、変化に富んだお天気で、フレペの滝からの海はとても幻想的だった。
posted by あとむ at 10:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 季節のこと

2008年02月08日

食べ物の安全について考えた

いつだったか、テレビで某大学教授がこう言っていた。

「日本は農業の生産量をあげるなんてことに力を入れず、工業生産に力を入れ、食料は諸外国から安く輸入すればいい。それが経済成長にもなるし、一国だけでなくさまざまな国と仲良くしておけば、その流通は途絶えることはないだろう」と。

なんてことを考えてる人だろう!こんな人もいるんだ〜と思ったら、テレビに出ていた名前の下の役職を見て驚いた。
日本政府の農水省食料なんとか委員会の委員だった。

そして、今日、日本に入ってくる輸入食品の検疫担当の仕事をレポートが放送されていた。
小樽港に検疫職員が3名。
サンプルを取り出し、検査する。
その検査先は横浜と神戸の2箇所しか日本にはないという。(残留農薬などの科学検査)
たった2箇所?

たとえば・・今回の中国産の餃子は、氷山の一角かも知れない。と言うか、多分そうなのだろう。だって、輸入品目の6%しか検査できないという。

この国ほど、食に対する取り組みの薄い国はないかもしれない。
そんな憂いを思う日々、あこがれていた?お宅の夕食をご馳走になった。

このおうち。彼女の家で。

 2008/2/5 2

贅沢すぎる食材が並んだ美味しい料理。
この海でとれたもの、この畑でとれたもの、そして面白すぎる会話。

 2008/2/5 1

どれも手作りで美味しかった。でも、ちょっと以上に自慢したくなるこの煮物。
もちろん!知床産のメンメ

都市と地方の格差が問題となる今、私は食料の自給率を高める意外に地方の活性はあり得ないと思っている。
「そんな単純なものではない」という声もあるけれど、今、本当に私たち国民が安心安全な食べ物を誇りを持って生産することで、健全な生活がおくれるのではないかと本当に考える。

違う?どう思いますか?



posted by あとむ at 22:11| Comment(0) | TrackBack(0) | ふつうの・・気づき?

2008年02月04日

立春です

今日は立春。

日本の季節の「二十四節気」は、北海道にはそぐわないと思うときもあるけれど、でも、太陽の動きには、なるほどと思わざるを得ない事がある。
その季節に当てはめられた言葉は美しい。

知床の今夜の気温は氷点下10度を超えているけれど、今日からかわるものがある。
それは、陽差し。
ウトロはオーロラファンタジーが始まる。冬のイベント本番だけど。

そして、きょうは夫の誕生日。
おめでとうの気持ちをこめて、彼の好きな黄色いバラを。
このバラは、十勝のナーサリーで彼が買い求めた種類。今年も美しく咲いてくれるだろうか?

 2008/2/4

アンバー・クイン 太陽の色かな?

そう言えば、もう一つのブログは、また元気になったようで・・惑わせて・・ごめんなさいね。 昨日?更新してみました。

posted by あとむ at 23:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2008年02月03日

ウトロで・・良い話を聞けた

2月2日にウトロ小中学校・研修委員会主催の講演会があった。
中標津町で小児科医院を開院している先生の話だった。

お天気も良かったのでまた、学校まで歩いた。二人の子供たちが歩いて通った学校への道のり。2,5kmの距離は、歩くたびに靴がきゅっきゅと音を立てる寒さだった。
もちろん、帰路も歩きましたよ。

その途中の香川の坂から見た流氷とウトロ港です。

 2008/2/2流氷

そんなウトロの風景を楽しみながらたどり着いた講演会は・・・

この寒い季節なのに、半ズボン、素足、靴下なし、ちょっと季節感があったのは「長袖のTシャツ」という、小児科の先生だった。
昨今、お医者さんの評判は社会的には・・特に北海道では、あまり良くない中、自分から中央の「白い巨塔」をあっさり捨てて、中標津で開業した・・それだけで「おもしろくて変わってる人」だった。

と言うことは、きっとふつうの感覚の人なんだ〜と誰もが思ったと思う。

でも、ふつうの人ではなかった。

 小児科先生

楽しく、おもしろく話してくれているのに、なぜか、記憶がわき上がり、涙が出てきた。隣の友人と二人で目を赤くしながら話を聞いた。
かわいかった、生まれたときにこれほど愛おしく、大切な存在を抱いたことに、誰彼かまわず感謝したことを思い出した。
どれだけ、二人には素敵な思いをさせてもらっただろうか、と思った。

話してくれた内容を改めてここで羅列しようとは思わない。
きっと、話したり書いたりすると、「よく言ってることじゃない〜」と思われるかも知れない。多分そうなのだと思う。
でも、ここが大切。

話を聞く。この場が、この関係が、この声が、この共有感が、多分、人が何かに気づくことの大切な時間なのだと思う。
当たり前を気づく事って、もしかしたらすごい「お得」な事かも知れない。

それを実感した小児科先生の話だった。 中標津こどもクリニック 栗山智之 
posted by あとむ at 16:24| Comment(2) | TrackBack(0) | ふつうの・・気づき?

2008年02月02日

できることから・・

ウトロの仲間で作る「しれとこウトロフォーラム21」は、10年前に構成された住民参加のまちづくり団体。当初は北海道の予算で、斜里町が運営していたけれど、その3年後からは任意団体として活動を続けてきている。

「話し合うこと」
「情報を共有し合うこと」
「なにかを自分たちで実践すること」
「ウトロがもっとよくなるために」

を心がけて続いてきている。
いつも集まるのは12〜13名のメンバーだけど、この数を多いとか少ないというならば私はこの人数で十分と思っている。ウトロの人口は1300人ほど。

今年、できることを昨日みんなで話し合った。
連携する団体とのコンセンサスもとりながら、できることからを実践したい。

とりあえずは、 ガードレールの雪かき 

楽しく参加して、楽しくできて、それなりに「あ、いいですね」ぐらいに思ってもらえたら嬉しいじゃないか。と思う。

欲張らない、身の丈にあったまちづくりは同時にここの暮らしだと思う。

雪がたくさん降ったら、実行するのでその時はまた、報告します!
posted by あとむ at 10:03| Comment(7) | TrackBack(0) | まちづくり