まだまだ、ほんの端っこでしかないのですが、考えなくてはならないことしきり。
本当に自然豊かで美しいところだと毎日、感じさせてくれる、この町です。
だからこそ、ここから発信することがたくさんあるはずです。
ゴミ処理場の問題もそうです。
「議会レポート」のNO4にも書きましたが、前回、9月の定例議会の時の状態からはずいぶんと変化がありました。
しかし、新しく取り組もうとしている斜里町に対して、おおきな壁になっているのが北海道や国の方針です。
たとえば、「ごみ処理の広域化」
斜里町の場合は近隣の清里町、小清水町との広域処理を指導され、補助金も「広域であること」が前提で話が進められています。
でも、おかしいでしょう?
北海道は環境自治体宣言をして、この夏開催のサミットを視野に入れて「環境対策」まっしぐら。なのに、実際は、広域化を押しつけ、新しい取り組みに対し従来の「きまり」や「前例がない」と言うことでとりつく島もない。
自分の地域のゴミを、毎回トラックで石油燃料を使い、40KMも50KMも離れた場所で処理する。しかも、処理にも大量の石油燃料が使われる。
広域化については、たとえば場所を考える場合にも、「どうして他町のゴミをここで処理する訳?」と。
「どうして、ごみ処理にそれだけの輸送コストをかけなくてはならないのか?」
と言う多くの疑問が出てきます。
まして、これからは人口の増加は期待できず、ゴミの量も減ってくるわけで、だったら遠く離れた場所へゴミを運び、大規模な施設をこれから何年も稼働し、ランニングコストをかけるよりは、小規模な施設で稼働調整が可能で、輸送コストもかからないようにやっていくのが良いのではないかと思うのです。
私は、現在取り組んでいる「高温高圧処理方式」の燃料も含めた完全なリサイクルシステムの確立を、国も北海道も積極的に取り組み、たとえば、ここウトロで出されたゴミはここで処理すると言う形を作って行くべきと考えます。
現在も、毎日、40KMも離れた場所へゴミを運んでいます。
そんなことが、これから何十年も続くことに疑問です。
それぞれの環境、自然、産業を抱える地方の町の、ささやかだけど個性ある取り組みに対して支援できないほどこの国はゆとりのない無知な国になっているでしょうか。
世界自然遺産の町。斜里町だから、ここから発信できることあるはずです。